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ゲスト
高橋杉雄(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 防衛省防衛研究所防衛政策研究室長
小泉悠(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 東京大学先端科学技術研究センター専任講師
抜粋
小泉氏「日本はホッカイロのようなものを送ってみて喜ばれたらまた送るということをしても良いと思う」
→カイロ、ヒートテックなら喜ばれる可能性大。軍事品ではないので他国からの批判反論は無いだろう。
小泉氏「ロシアのドローンはイラン製ですが、分解したら日本のラジコンメーカーのエンジンでしたし、カメラも日本製でした。イラン製とはいえ純イラン製ではない。それにドローンとはいえミサイルのように飛んだら戻って来ない。また、2000km巡航するらしいのでロシア国内の方から飛ばしていると思われ、これまでロサイは巡航ミサイルと飛ばしていたがミサイル不足になったからドローンを飛ばす作戦に変える可能性はある。ただ、そのドローンは大量の火薬を積むことはできないので、戦術的に使うというより、報道であるように発電施設などへの攻撃に使われると思う」
反町氏「ロシアの言うレッドラインは?」
小泉氏「9月に4州を併合した宣言にドネツク共和国、ルガンスク共和国は明確にわかるのですが、それ以外はどこが境界線がはっきりしない。ロシアがあえてはっきりさせないことがレッドライン(どこが境界線かわからないことで警戒させる)、化かし合いの可能性がある。またプーチン(楽天市場で探す ・ amazonで探す)は30万人を動員してそれ以上招へいしていないので、国民の反感を恐れている可能性も」
小泉氏「私は攻め込んだ側が悪いと思うので『結局この戦争でロシアは得をしなかったね』とロシアに思わせたい。できれば2月24日の状態まで。ロシアにそう思わせることで、ロシアと日本との関係はもちろん、諸外国にとってもメリットがあると思う」
私の提言
高橋氏「先手。先手を取ったが有利」
小泉氏「戦場。高橋先生の言う『どちらが先手を取って、政治的フェーズに持っていけるのか?』、そういう意味でこの冬、戦場がどうなるのか?気になります。」
メール「ポーランドへの着弾の件で、ゼレンスキー大統領に対して私は信用できなくなったのですが?」
高橋氏「あれはポーランドから『ロシアからのミサイル』との情報がウクに伝わったのが最初で、のちにNATOが訂正。まず国のトップは自国の軍の情報を信用するのが普通。この件で、ゼレンスキー大統領の信用が失墜するほどの事ではない」
小泉氏「戦時中なのでそれぞれの大本営発表を比べ、今は衛星など他の情報も得られるので、各自がそれぞれの情報を頭の中で考えどちらが正しいのか考えるべき」
メール「今後の展開は?」
高橋氏「ロシアと友好国(台湾など)との関係によっては、戦争が停戦もしくは拡大するなどの変化が起こる可能性があります」
メール「ロシアのやり方は世界から非難されるべきでは?」
小泉氏「そもそもチェチェン共和国、シリアに対しロシアがしてきたことと同じことを、ロシアはこのウクライナでもやっただけです。我々はヨーロッパでロシアがやってきたことに注目してこなかっただけです」
別途 参考記事
ロシア侵攻、過去の戦術と共通点 シリアでも都市壊滅
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB085YS0Y2A300C2000000/