キブツ:イスラエルにおける生活共同体
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ゲスト
黒井文太(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 郎軍事ジャーナリスト(冒頭出演)
渡部悦和(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 元陸上自衛隊東部方面総監 元陸将
池田元博(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 日本経済新聞社編集委員 元モスクワ支局長
東野篤子(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 筑波大学教授 ウクライナ研究会副会長 (リモート出演)
抜粋
イスラエルとガザ地区、ヨルダン川西岸地区の地図
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*画像の著作権はCNNにあります
黒井氏「アメリカ仲介によるイスラエルとサウジアラビアの国交正常化に進むと、ハマスは見捨てられるという焦り。7月にガザ地区内でハマスを恐れている民衆による反ハマス運動があり、それが起きたことが珍しく、焦りを感じたのではないか?ハマスの背後にはイラン」
黒井氏「反ハマス運動というのはハマスによる行政の一部がうまく機能せず一部のハマス幹部はぜいたくをして、これらに不満を持つガザ地区内の一般人によるデモでめったに起きない。そもそもイスラエルによる封鎖が要因。起きた日にちはパレスチナの休日だったからでしょう」
反町氏「イスラエルの不備?」
黒井氏「油断でしょう。しかしイスラエルは普段からドローンをかなり飛ばしているし、ハマスの通信を傍受して警戒している。ただ小遣い稼ぎで情報を流した人間もいたかもしれませんし『イスラエルが察知できなかった原因』は議論中です。ちなみにハマスはガザ地区内で武器工場を持っています」
渡部氏「ロシアはこのイスラエル戦を利用すると思う。今まではロシアが世界で悪く言われていたわけですが、矛先を変えることができる。さらに言えば、50年前の第4次中東戦争の時も今回同様イスラエルは不意打ちを受けたわけです。相当前(1年前?)から用意していたハマスに気づけなかったのはなぜか」
渡部氏「今、一番厄介なのは、ロシアのスホイ34が撃ち落としてくるレーザー誘導弾KAB-500L。これを落とせるだけの数の防空システムがウクライナ側にない」
アメリカがイラン製銃弾をウクライナに供与した点
東野氏「一見、ウルトラCのように見えますが、元々イランがイエメンに送ろうとしたものを米国が押収したものなので、違法でもなんでもない。ただ、このことから米国内に銃弾不足が起きているのかもしれません」
オリガルヒの凍結資産について
東野氏「カナダではすでにその資産をウクライナ復興支援に使えるかどうかのパイロット(先行試験的)議論は始まっていますし、EU内でも議論に出ています。仮にそれがダメだとしても、それを担保にロシアに賠償金を支払わせるという案も」
池田氏「ロシアが賠償金を支払うかどうかは負け方にもよりますし、それを払わないとしても、例えばウクライナに送るエネルギー量(LNGなど)を増やすということも考えられるのでは?」
イラン製ドローンシャヘド136について
東野氏「シャヘドの破片を調べると、日本製含め欧米各国の部品が多数含まれています。つまりイランへの制裁が効いていないからイラン製ドローンがロシアに送られている、ということを我々日本人は気に留めておく必要があると思います」
渡部氏「ロシアのFPVドローンのランセット、これにも西側諸国の部品が多数使われています。そもそも米軍から盗まれた情報を基に製造されたドローンです。ですから、二次制裁の強化が必要」
北朝鮮からの武器支援について
池田氏「当初プーチン(楽天市場で探す ・ amazonで探す)はこれだけ長期戦になると思っていなかったのでしょう。結局、弾薬不足になったので北から」
チェチェン共和国のカディロフ首長
池田氏「プーチンは彼の父に多額のお金を渡し『それで国内の反ロシア派を倒して欲しい、できたなら他の事は一切何も言わない』と言った。父はテロで死んだが、その後プーチンも触れられない位、首長は独裁者になってしまった」
ウクライナの大統領選
反町氏「私は今の状況を踏まえ、大統領選をして民意を問うべきと思うが」
東野氏「理想ではわかりますが、現実的にそれは不可能だと思う。ロシアによる選挙妨害が予想されるし、これまでウクライナは戦場にいる兵士の命を大事にしてきました。選挙中にロシアの妨害でウクライナ国民の人命を失うことは避けると思うし、その(危険性の高い)リスクは負わないと思います」
提言:今後のウクライナ情勢で注目すべきこと
東野氏「突発事態の同時進行。例えばハマスの攻撃も突発事態ですし防げない」
池田氏「クリミアの攻防。強いロシアの象徴なので大統領選に影響か」
渡部氏「不動心。ウク大統領、国民へ。武器供与が止まるかもしれないが」
メール「ハマスのイスラエルへの攻撃とロシアの関係性」から
池田氏「ハマスへのロシアの影響を考えると、ハマスをたきつけた可能性は低いと思う」
反町氏「結果的にロシアは得をしたという意見が多いようですが」
池「結果的にはロシアは得をしたと思います」
10/10
ゲスト
武見敬三(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 厚生労働大臣
西沢和彦(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 日本総研理事
抜粋
武見氏「マイナ保険証だと国民皆さんの病歴管理ができるので例えばコロナの時、官僚が日々夕方になると県担当者に電話をして集計していたので、これが無くなるし、CTスキャンにAI(楽天市場で探す ・ amazonで探す)を使うと医師より精度が上という結果もある」
私見→例えば私のCTを受けたら、その画像も収集されAIに使われるのか
新たな感染症への初動対応案
検疫強化
入国制限等(入国停止措置、査証制限など)
検査体制の充実・強化
マスクなど感染症対策物資の生産・流通・在庫の確認など
提言:医療・社会保障制度改革の未来像
武見大臣「国民の安心、社会のダイナミズム」
西沢氏「プライマリケアとデータ整備。かかりつけ医を必ず持つ」
10/11
ゲスト
小泉悠(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 東京大学先端科学技術研究センター専任講師
河西陽平(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 中曽根康弘世界平和研究所研究助手
抜粋
ハマスイスラエル衝突がウクライナ侵攻(楽天市場で探す)に与える影響
・世界が露とウクからハマスとイスラエルに目が向くというのはロシア側にメリット
・本来、欧米からウク支援に回されるはずだった武器支援がイスラエルに回される可能性
・武器弾薬不足になった場合の追加生産が可能かどうかの問題
小泉氏「ハマスとロシアの、明らかな関係性(繋がり)は見えません」
BBCの動画と思える「偽」情報が拡散されている。
ウクライナ国防省傘下ミリタリーメディアセンターは「ウクが供与された西側の武器をテロ集団ハマスに供与しているとする偽情報をロシアが拡散している」と報道。
小泉氏「ウクライナに汚職があるのは昔からで、戦時下の今だと、兵士の食料の調達価格を3倍という高額で請求し、浮いた3分の2は懐に入れた悪徳国防官僚がいたのは事実です」
小泉氏「ロシアは工業の面でいえば後進国で、我々日本はロシアを恐れていますがロシアはドイツや日本を恐れているわけです。だからロシアの軍関係者がいだく軍事ドクトリン(基本原則)でいえば、やれる位なら先に戦闘を仕掛けましょうと思うわけです。ただ指導者は別です」
小泉氏「ロシアは工業の面でいえば後進国で、我々日本はロシアを恐れていますがロシアはドイツや日本を恐れているわけです。だからロシアの軍関係者がいだく軍事ドクトリン(基本原則)でいえば、やられる位なら先に戦闘を仕掛けましょうと思うわけです。ただ指導者は別です」
小泉氏「今のプーチンには良い情報、例えば『あとちょっとでウク軍を止められます』みたいな良い情報しか上がって来ないから、『だったら、もう少し続ければ勝てる』と思わせてしまっているのかもしれません」
小泉氏「ロシアの戦略家は以前からずっと日米を離間させたいと思っていて交渉の度に『在日米軍基地を減らせ』と言われる。つまり日本は欧米から離れた独立国の方がロシアにとっては都合が良いので日本を二分するために沖縄の基地問題つまりアメリカの言いなりでは?と言う」
反町氏「ドイツのシュレイダーやメルケルの発言はロシアが関わっているのですか?」
小泉氏「それはなんとも言えません。ただ、東ドイツはロシアにとって同盟国でしたし、メルケルはそうでした。独ソ戦もあって少し前まではドイツ製や日本製の車に対しロシアの人々はワンランク上という意識が露にはありました。ただ、今は『中国製の車でも案外良いではないか』と思い始めているようですが」
小泉氏「アメリカの通信衛星の情報を見ているのですが、あともう少しという所で情報が得られなくなるわけです。つまり米軍にとって不都合な情報は我々は得られない状況だと思います。ですから、多少質が悪くても良いので日本独自の衛星情報を得られるようにすべきと思います」
提言:諜報国家、ロシアとの向き合い方
小泉氏「闇を見る、情報操作による書物もありますから」
河西氏「ウサギの耳、ウサギの足で動くより耳で得られる情報の方が大事」
メール「明らかにロシア寄りの発言をする人が国内にもいますが」
小泉氏「先週トルコに行ったのですが、似たような意見がありました。つまり欧米に対する反骨精神だと思いますし、そう思うのは自由だと思います。ただ、明らかに事実と異なる発言は問題だと思います」
10/11
ゲスト
ワリード・シアム(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 駐日パレスチナ常駐総代表部大使(前半)
ギラッド・コーヘン(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 駐日イスラエル大使(前半)
佐藤正久(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 元外務副大臣 自由民主党参議院議員(後半)
高橋和夫(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 放送大学名誉教授(後半)
抜粋
ワリード・シアム駐日パレスチナ常駐総代表部大使「私はパレスチナ人の代表で決してハマスの代表ではない。あらゆる暴力に反対している」
反町氏「ハマスの攻撃については?」
シアム氏「我々は1978年から軍事占領されている。イスラエルの軍事占領を止めさせるのが先」
シアム氏「まず、軍事占領しているイスラエルを放置している世界に責任がある。次に何週間も前から『ハマスが暴発する』という情報があったはず。そしてハマスを支援しているのは誰か?人道支援として毎月3~4千万$が口座(イスラエル経由)に入っているのです、それが何に使われているのか?」
高橋氏「イスラエルにはタカ派がいて『ハマスは何も悪くない。何も言ってこないのだから放置しておけば良い』という人もいる。ただ、イスラエルとしては、パレスチナ内の過激派の分断を狙っている」
シアム氏「イスラエルがハマスがいるとして狙っている建物に、本当にハマスがいるのでしょうか?たくさんの民間人が亡くなっている。22%の土地をやると言われたがもらえていない。イスラエルは(我々の)入植地を侵食している。イスラエルは葬式があればそれを狙って来た」
長野アナ「民間人の人質について」
シアム氏「公式な情報は入っていない。イスラム教徒やパレスチナ人には倫理観を持っているので人を殺さない。私はハマスとつながりは無いのでわからない。イスはハマスをガザ地区に閉じ込めたいのです。イスの入植地拡大でパレスは弱体化」
シアム氏「もし私がガザ地区にいてハマスがそばにいたら、ハマスに入るかもしれない。怖いから。でも暴力はダメです。イスラエルを被害者として扱う世界のマスコミが悪い。私には国がない。常に占領され、もうコリゴリです。我々はイスラエルとの共存も可能なのです」
シアム氏「日本は中立なのです。我々パレスチナを日本は支援してくれていたのです」
ギラッド・コーヘン駐日イスラエル大使「ハマスは就寝中やダンスパーティなど残虐行為をしました、赤ん坊や女性も。そして人質に。ISSよりヒドイ行為です」
コーヘン氏「我々はヨルダン西岸地区とは協力関係にあります。もし我々が間違って民間人を殺せば世界から非難を受けるでしょう。ですが、人質にされた子供らは救わなければならない。ですからハマスを止める行動はしないといけない」
反町氏「人質にされた人達に危害が及ぶのは仕方がないのですか?」
コーヘン氏「作戦内容の公表はできません。日本の外務省は『日本はイスラエルと共にある』と言ってくれた。テロリズムと戦うとも。行方不明数百人。ミサイルが6000発以上です」
高橋氏「今回(の犠牲)はケタが違う。(だから)犠牲はやむを得ないというのが、イスラエルのコンセンサスだと思う。それにイスラエルは過去にガザを制圧したことがあるので制圧はできると思うが、制圧した後をどうするのか?と思う」
長野アナ「テロは壊滅されるべきと大使は言われましたが、高橋先生が言われたとおり、制圧後はどのようなビジョンが?」
コーヘン氏「パレスチナと和平を長年議論してきた。オスロ合意があるから。1947年から。決議を我々イスラエルは受け入れたが彼らは拒否してきた。(今回)指導部は難しい決議をした、だから実行されるだろう。ISSより悪い。イスラエルには自衛権がある」
コーヘン氏「イランのリーダーがハマスの残虐行為に対して『よくやった』と称えていましたよね?イランは国連加盟国ですよね?イスラエルは平和を望んでいる。ですからパレスチナの人々と共存はできるが、ハマスとは無理です」
コーヘン氏「日本だってガザ地区のパレスチナ人への人道支援をしていますよね?日本の旗を掲げて。それについてはイスラエルは認めているのです。パレスチナをイスラエル法で統治したいのです。ですがハマスの自治は認めない」
高橋氏「イスラエル政府に強硬派の人が入って来たので、西岸地区に不満を持った人が増えたというのはあります。無論、これはイスラエルの内政の問題ですが」
メール「人道回廊については?」
コーヘン氏「アメリカは我々の本当の友人。ブリンケン国務長官の提案は検討します。ですがイスラエルの少女が暴行を受けたりおばあちゃんが殺さています。人道というのはパレスチナだけですか?違うでしょう。ハマスが敵でガザは敵ではない」
佐藤氏「二人の大使とも国を背負っている。ただパレスチナ大使は『我々はハマスとは違うと言いつつハマスの行為を非難しなかった点に違和感』。イスラエル大使は50年戦ってきたという思いが出ていたと思う」
高橋氏「まず疑問を感じたのは二国の大使が日本にいるのになぜ他のテレビ局は彼らを招かないのか?。あと、パレスチナ大使はテロ行為はダメと言いつつ、おそらく内心は違うと思う。それだけパレスチナには不満があり、まさにハマス(の行動)がパレ人の不満のバロメーター」
反町氏「人道回廊は一方通行?」
高橋氏「パレスチナ人は『今まで国際社会がまともに(我々を)扱ってくれなかったのに、なぜアメリカが人道回廊を?一旦ガザから出たら戻れないのでは?』という疑問を持っているでしょうね」
佐藤氏「ネタニヤフ首相が平時なら1人の捕虜と数百人の人質の交換なら受け入れたと思う。ですが今は戦時下です。ですから、空爆だけではダメだと判断したのなら、多少の犠牲が出るのを覚悟して地上侵攻作戦を始めると思う。日本人には理解できないかもしれないが」
佐藤氏「ハマスの壊滅が目的なので、地上侵攻を投入すると思う。その後『どうやって統治するのか?』です。実は2005年まではイスラエル軍はガザ地区にいたんです。国民投票の結果、ガザから軍は撤退に」
佐藤氏「懸念として、地上侵攻が始まった場合、かなり悲惨な映像がSNSに上がってくると思う。そうなると、ヨルダン西岸地区にいるパレスチナ人を始め、世界のパレスチナ人の心に火をつけることになる。ですから、そういった投稿をいかに抑えるかが大事」
高橋氏「ガザ地区の地下にはトンネルがあるからそれらを一つ一つ潰す必要があるでしょう。総延長500kmと言われているし北朝鮮でも同様でしょう。侵攻された場合をそれを利用すると思う」
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画像の著作権はCNNにあります。
提言:パレスチナ問題(楽天市場で探す ・ amazonで探す) 日本の向き合い方
佐藤氏「包摂。(個々より大きな範囲で見る)」
高橋氏「油田なし、せめて油断はしたくなし。1973年の侵攻当時の日本は中東に石油の依存度(90%)が高く(オイルショックで)大変だったのに、今の日本は当時の依存度よりさらに増えている。中東原油の依存度を日本は下げるべきと以前から私は言っています」
岸田総理のSNS「ハマスを非難・・・全ての当事者に最大限の自制を」
高橋氏「今回の戦争前にパレスチナ内にもトラブルが起きていたたのでパレスチナ側にも寄りそう必要があり、外務省が色々と考えた文章でしょう。この総理のコメントを私は評価したいです」
反町氏「日本は仲介役に?」
佐藤氏「日本政府としてハマスのテロを非難しているのは明確です。多方、ガザ地区を包囲して電気や物資を渡さないイスラエルに対しては国際社会から非難を受けています。ただし日本が仲介するかは未定です」
10/13
ゲスト
高井康行(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 弁護士 元東京地検特捜部検事(前半)
紀藤正樹(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 弁護士 全国霊感商法対策弁護士連絡会(前半)
佐藤正久(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 元外務副大臣(後半)
宮田律(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 一般社団法人現代イスラム研究センター理事長(後半)
兼原信克(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 元国家安全保障局次長 同志社大学教授 笹川平和財団理事(後半)
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紀藤氏「私達は30年間(旧統一教会の解散命令請求を)求めて来たので感謝しています。ただこれからです」
高井氏「一号(法令に違反し公共福祉に反す)が認められなかった場合の保険として二号(宗教団体として著しく逸脱した行為)を付随させたのだろう。厳しい判決かも」
紀藤氏「法令(民法)に違反するかどうかですが例えばオウム真理教は宗教団体なので法人格は認められて免税されていたわけです。でも一夫多妻だったわけでこれが民法に違反するわけで宗教団体がそれとか幼児虐待を推奨していれば法令違反(の団体)となるので困難ではない」
高井氏「集金のマニュアルがありノルマがあればこれは宗教団体ではなく集金組織とみなせる」
反町氏「旧統一教会の集金マニュアルは存在すると思いますか?」 紀藤氏「明覚寺霊視商法詐欺事件の時も集金マニュアルを警察に提出して立件が認められたので、そこは大事です」
献金の違法性 (憲法第20条 信教の自由があるが)
高井氏「仏教でいえば喜捨(喜んで差し出す)ですが、自分の気持ちの発露として差し出すのなら問題ないわけです。ですが、恐喝強要されて現金を出していた場合は事件化できる」
反町氏「献金なのか違法なのか微妙な場合もあり、裁判官に求められることは?」
高井氏「法と証拠、論理で判断すべき。ですので世論に左右されず、ただ国家と宗教は古来から微妙な関係があったので、冷静かつ慎重な態度で裁判に臨むべき。同時に裁判所(の姿勢)も問われる」
反町氏「資産流出の危険性、解散命令請求の効力?」
高井氏「憲法29条に財産権があるので制限を付けにくいでしょうが例えば海外への送金するのを禁止するという法律を作れば良い。ただ国内でも制限をかけ過ぎると、宗教活動ができず信教の自由に抵触するので議論の余地あり」
メール「私は現役の(旧統一教会の)信者です。私は世界平和統一家庭連合に寄付したのに、実際に解散した場合、私が寄付したお金も国に没収されるのですか?それは納得できません」
紀藤氏「国庫に入ると思います。ただ、それ以前に多数の被害者の献金によって成り立っていた宗教です」
→私見:仕方がないと思いますが。ニュースを見て入れば世間との認識のズレに気づくはず
北部のガザ市
宮田氏「24時間過ぎたら地上侵攻が起きると思う。2014年のガザ攻撃でも、空爆・地上侵攻という手段でした。また(人道回廊が南側にできたとしても)エジプトはパレスチナ難民を受け入れないと言っています。面倒だからだと思います」
佐藤氏「24時間でガザ地区北部にいるとされる民間人110万人が逃げられるわけがないです。一応これはイスラエルが国際社会にエクスキューズ(弁明)だと思う。地上侵攻は夜間に始まると思うが問題は地下」
佐藤氏「地下500kmあると高橋先生が言われていましたが膨大過ぎるので例えばセメントで埋めるとか。とにかくイスラエルは自衛権が第一、人命はその次だと思う。自衛権と大使も言われていたしハマスの壊滅(根絶やし)が目的」
兼原氏「ハマスは地下にいる。1軒1軒ノックしたら、おばあさんが出てくるがその下に(隠れて)いるから、撃ちあいになる。その繰り返し。ただあまりにイスラエル軍がやり過ぎると国民の反発が出てくるとは思う。とても悲惨な状況になるのは間違いない」
宮田氏「ガザ地区に住む75%の人々は元々イスラエルに住んでいた人達。第一中東戦争(1947)でガザ地区に追いやられた。その後、国連は『元々イスラエルにいた人でガザ地区の人はイスラエルに帰還しても良い』と認めたにも関わらずイスラエルは反対。地区から出てきた人達が、2019年までに計230人射殺された。」
佐藤氏「当時PKO活動で(ガザ地区を含むイスラエルに)行っていた時も、国連のマーク(腕章、ワッペン?)を見せても信じてくれず、日本のパスポートを見せろと。日本のパスポートの方が上。つまり彼らは国連を全く信じていない『国連は何もしてくれないから』とガザの人達は思っている」
宮田氏「イスラエルという国は人質にされる機会が多く、1976年エンデベ空港事件の時は人質救出に大成功しているので、それなりの準備は日ごろからしていると思う」
宮田氏「ハマスは(ガザ地区内で)地続きではないからイランの支援を受けにくい。一方、レバノンのヒズボラはシリアを通じてイランの支援を受けているから、組織として脅威。ですからハマスよりヒズボラの方が手ごわい」
佐藤氏「ヒズボラはレバノンの南部では政府よりも市民に信頼されている。それだけヒズボラは地域に密着している。ハマスよりも地域密着」
兼原氏「イスラエルとサウジアラビアがひっつくことがハマスの件で解消されたと思う。これから地上侵攻が始まればイスラエルに対し『やり過ぎだ』という感情がわく。つまりイスラエルとサウジアラビアが離れることで一番喜ぶのはイラン。ロシアも同じ。どちらも反米だから」
佐藤氏「(世界地図を見ればわかりやすいが)イスラエルーサウジアラビアーアラブというつながりが出来ていたらイラン包囲網ができていた。それをハマスによって阻止されたわけですから、イランは喜んでいるはず」
兼原氏「1軒1軒ハマスの基地をつぶすのは大変なんです」
宮田氏「地上侵攻をしてもハマスは死なないと思う。1982年レバノン侵攻でPLOを追い出しても生き残っていたわけで」
反町氏「怨みを買うだけですよね?」
どなたか「イスラエルもそれはわかっていると思う」
長野氏「イスラエルは核を持っていますよね?」
佐藤氏「自分より弱い敵にそれを使うことはない。まず、メルカバ1300輌や戦闘機の数を含め、自衛隊より数は上の軍隊ですよ。イスラエルは軍部と政治部のバランスで言えば軍の方が上」
反町氏「ハマスは負け戦でよね?」
宮田氏「負けてヒーローという意識がこの地域にあるのかもしれません。エジプトがスエズ運河を国有化した時、第二次中東戦争では負けたにも関わらず国有化には成功している」
兼原氏「イスラエルのネタニヤフはヨルダン西岸地区のパレスチナ人をいじめているのですよ、彼らはおとなしいから。そうなるとハマスは兄貴のように出てくる。つまり、今回はネタニヤフのパレスチナ対策の失敗だと思う」
提言:中東情勢の変化に日本は
佐藤氏「総合安保。中東への依存度を下げるべき」
兼原氏「今こそ西岸のパレスチナ支援を。日本はこれまでもこれからも西岸へ手厚い支援をすべき。そうすればハマスの怒りを抑えることができる」
宮田氏「継続。日本は公平に対応してきていて、ヨルダン西岸地区に侵食してきたイスラエルに苦言を言ったり、ガザを支援してきた」
宮田氏「パレスチナ人って(家族のような)同士意識が強く、遠く離れたインドネシアに住んでいる人など、世界各地のパレスチナ人に反響する可能性がある。結局(こういった戦争を無くすには)違った環境でも受け入れる関係を作るべきと思います」