10/7
ゲスト
山下裕貴(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 元陸将
小泉悠(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 東京大学先端科学技術研究センター准教授
抜粋
ウクライナがウグレダルから撤退するという件
小泉氏「ロシアは毎年30万人兵士を投入しているのですが、その一方、人口統計から毎年15万人亡くなっている。つまり投入よりもはるかに多い数の兵士を投入しながら毎日少しずつ前進しているのと、あとウクライナ側の人的リソース不足によりウクライナ側が不利になっていると思う」
山下氏「撤退するにしも少しずつ後退です。一気に後退するとロシア側に『ハイどうぞ』と領土を渡すようなもの」
屋根というか囲いの付いた戦車
小泉氏「ドローンからの攻撃を防ぐためだと思いますし、前の方に鉄の鎖を垂らしているのはドローンやロケット弾の弾頭が鎖で爆発することができれば、と思ってつけているのではないかと。ちなみに、小さい屋根の方は戦車生産時に元々つけられていて(外して使うが)、大きい鉄の枠は後付けだと思います」
山下氏「鉄の枠があるのはドローンをよけるためであるとは思うが、両サイドに窓が無いでしょ?ということは左右の視界が悪い。ということは周辺に歩兵がいるはず。そうでないとこの戦車を守ることができない。また、戦車の前に鉄のくわのようなものがあるが、普通は専用の地雷除去車がつけているものなので、これを戦車につけるとは。それに森林の中を走っているのは初めて見た。いずれにせよ、この状況下なので、森林の外に歩兵がいるのは間違いないでしょう」
小泉氏「戦車にここまで防護の鉄枠をつけたりしている、ということは戦車の破壊はなんとか防ごうとしている。おそらく、戦車の生産に時間がかかっているからでしょう」
ロシアの軍事演習「オケアン2040」
小泉氏「オカアンというのはocearnです。で、艦艇400隻以上といっていますがこれは盛っています。アメリカ海軍ですら400持っていない。ロシアの400はおそらくですが、港湾内のタグボートみたいな作業船も含めた数だと思います」
9月21-27日 中露合同軍事演習「北部・連合ー2024」
9月23日 中国艦艇4隻、ロシア艦艇4隻が東進
9月23日 ロシア哨戒機3度領空侵犯
ボレイA型
いわゆる核ミサイルを搭載できる原潜でロシアは5隻ある。中国ですら6隻。つまり人口比でいえば、ロシアの潜水艦は多い。
ヤーセン型
ボレイ型原潜を守るための潜水艦で、魚雷などを搭載している。通常ボレイ型とともに行動。
小泉氏「中国の原潜の技術はロシアによって向上する可能性がある」
山下氏「もし技術供与が中露で活発化するとしたら、それはもう軍事同盟が必要となるが、中国にしろロシアにしろ、そこまで技術を相手に供与・公開できるとは思えない」
10/8
ゲスト
山口二郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 法政大学教授
佐藤優(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 作家 元外務省主任分析官
抜粋
佐藤氏「石破さんは熱心なクリスチャンです。父親は浄土真宗だったが、母親はキリスト教で、幼少の頃から熱心で学生の頃には『子供たちに聖書を読む立場』になっていたぐらいの人(ランク)だった」
佐「これを石破総理はアメリカ大統領選に利用すべき。とくにトランプ(楽天市場で探す ・ amazonで探す)さんと同じプロテスタントだから、裏でね、トランプ著の本を持参してサインしてもらえれば彼のハートをがっちりつかむことができるし、ハリスさんだったとしても、神様の話をして『超越した力がアメリカに働いているからこそ、まさにデモクラシー大国なんですよね』と言えば、賛同を得られるはず」
キリスト教徒の石破総理。
過去の総理で同じキリスト教徒は大平総理(プロテスタント)、麻生総理(カトリック)
山口氏「石破さんは大平さんに似ていると思う。大平さんは当時、消費税を提案したことで自民党は大敗。1979年に二人の総裁が出る『大平福田』という、まさに自民党の分裂の危機を招いたわけですが、結局、大平さんは信念を貫く人だったと思う。同様に、石破さんも信念を貫いているでしょ?裏金議員を非公認にして党内から批判が出てもそれをやり通そうとしている。結局、総理になる前から党内野党だったわけだが、信念を貫いた発言が昔も今も多い方」
裏金議員への対応
佐藤氏「10/5の18時ぐらいまでは『何もしない』路線だった。ただ、その後から翌朝の6時頃に何かあったと思う。森山氏に近いある議員、私に絶対ウソをつかない議員から『最後は総理が決めました』と言われていた。結局、10/6の夜8時には森山氏が『裏金議員への3段階のルール』公表した」
反町氏「本会議で『昔のあなたは良かったのに今は』と野党は言っているように見えるのですが」
山口氏「まさに党内野党だったわけですから、石破さんの著書とかを読めば共感できる部分があったから、そういう言い方しかできないのでしょう。ですから、前回私は『高市さんの方が攻めやすかった』と言ったのですが、石破さんだとそういう攻め方になってしまう。ただ、結果として石破さんの考え、それは全体としてのつまり中道になるのだったら、野党としては悪くはない」
佐藤氏「もし、野党が『昔のあなたは良かったのに今のあなたはもっとヒドイ』と言ったと想像してみて下さい。ヒューマニズムとしては最低ですよ」
アジア版NATO
「秋葉さんと石破さんは会うべき。秋葉さんは日本を守るためには?ばっかり考えている人で、民主党の総理の時も全力で支えたし、安倍さんの時も全力だった。秋葉さんは東南アジアにも精通しているので、実現できる部分できない部分を秋葉さんから石破さんはブリーフしてもらった方が良いと思うが、秋葉さんの知識を得るには最低でも2カ月必要」
佐藤氏「僕の母親は沖縄です。で、台湾有事の際、気になるのが食料事情です。カロリーベースで考えると沖縄は3,4日しか持ちません。玉城デニー知事にも話をしたが備蓄していないそうです。私の母は沖縄戦に参加していたが飢餓にはならなかった。なぜなら日本軍はどの洞窟にも米と缶詰を備蓄させていたから。ですから、あの大戦では飢餓が沖縄では起きなかったが、台湾有事では起きるかもしれない。」
石破総理が総裁選で沖縄を訪問した際、地位協定改定に触れた点
「かつての沖縄県民なら政治家の話を5掛けで聞いていたが、今は多分0.3かけぐらいだろう。沖縄選出以外の政治家に対してはその程度の気持ちだと思う。ただ、石破さんの話を聞いて『国際大学にヘリが落ちて日本人が関与できなかった。悔しい、という気持ちを持った政治家なんだ』という共感は得られるが『地位協定の改定は無理だろう』と思っていると思う。実際、沖縄のメディアでは総裁選よりも宜野湾市長選の方が大きく取り上げられた、日本の政治家に対してはその程度、関心」
提言:石破政権に望むこと
山口氏「歴史的使命」
佐藤氏「石破さん、国家と国民のとって必要なときは、君子豹変して下さい。同じキリスト教の大平さんを見習ってほしい」
10/9
ゲスト
田﨑史郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 政治ジャーナリスト
山口二郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 法政大学法学部教授
久江雅彦(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 共同通信社特別編集委員
抜粋
党首討論を見て
山口氏「石破総理はまともに応えられなかったという印象」
田崎氏「総理はうまくかわしたと思う」
反町氏「野田さんが『新しい事実が出てきたら再調査すると言っていったが、(会計担当者の裁判で事実が出たのですから再調査を)するんですか?』と言っていたが」
山口氏「自民党にとっては重たい宿題ができたと思う」
田崎氏「新事実が出たからといっても再調査しないと思う」
久江氏「しないと思う、そういう政党だから。だから今回の選挙で国民が判断すべき」
「玉木代表が政策活動費を突っ込まれていたが」
田崎氏「もっと総理は突っ込めば良かったのにと思った・・・結局、政治家は政策活動費がなくなっても別に、と思えたとしても、おそらく事務局側が『それはダメ』とクギをうっていた可能性がある。融通の利くお金なので」
反町氏「維新の馬場代表が憲法改正の話をしたら、総理は丁寧な対応をしていたが」
田崎氏「それは多田文、過半数割れでもあったら維新に手を貸してもらおうとしていたのでは?」
山口氏「維新は元々自民党に手を貸す、以前から言っていたので」
10/9 総理会見
田崎氏「「自公で過半数」というのは昔から言われているので、過去を踏襲している。で過半数は233議席なので、公明党が25席だと仮定するなら、今258が208になったとしても過半数。50減らして、果たして自民党は大丈夫なのだろうか?と思う」
田崎氏「仮に233の過半数になった時、麻生派や旧安倍派、高市さんも含まれるのですが、要するに非主流派と主流派のせめぎ合いが起きないかと思っている。旧安倍派は口には言わないが不満一杯のまま選挙戦に突入する」
「私が記者になりたての頃、大平さんが解散をした結果、過半数ぎりぎりだった。その結果、福田派による大平降ろしが起きて首班指名で二人出てくる事態になってしまった。いわゆる四十日抗争」
「石破総理に任命されなかった人達の怨念がある。これが首班指名に二人出てくるという事態の可能性に」
反町氏「そうなった場合、石破さんは最悪、立憲の野田さんと手を組む?」
久江氏「党と党ではなく、首班指名に限って言えば、自民党内が割れて二人が出てくるような事態になった場合、野党からすれば『麻生派が推した人よりは石破さんの方が考えが近いから』ということで石破さんを首班指名すると思う」
山口氏「様々なパターンを想定しているので、それもありうると思う。ただし、党と党が結ぶことはないと思う」
非公認となった自民党議員12人について
田崎氏「下村博文さん西村康稔さん高木毅さん萩生田光一氏三ツ林裕巳さん平沢勝栄さんは10/6に公表されていたが、中根一幸さん菅家一郎さん小田原潔さん細田健一さん越智隆雄さん今村洋史さんは10/9に公表された。で、非公認になった理由として自民党は2回各地で世論調査をしていてその結果『当選ラインがギリギリになりそうな議員が10/9に公表された人達』です。その一方で”非裏金議員”、まったく何も悪くない議員が『党公認で立候補しても、今の雰囲気では勝てそうにない』と自己申告してきた議員が数人、別にいる」
反町氏「西村康稔さん三ツ林裕巳さんは自民党は推薦しないが、公明党は推薦すると10/9公表した。これはどういうこと?」
久江氏「バーターで、当選してくれた方が都合が良いから推薦したと思うし、その二人以外でも『あえて推薦していなくても』、自然と創価学会、公明党支持者によって票が入る議員も名前は言わないがいる。これまでの投票結果の割合で、公明党支持者による票数はだいたいわかっている」
解散総選挙の準備段階において共産党が変貌した点
山口氏「詳しいことはわかりません。ただ、ここ数年で、党内で議論し一部の議員をパージ(外した)した可能性があり、元々の共産党に戻った可能性がある」
提言:10.27総選挙、勝敗を決めるカギは
田崎氏「野党の候補者調整。時間は少ないが野党は候補者調整をして欲しい」
山口氏「誠実な言葉」
久江氏「激戦区のゆくえ。これまでは自公だったが、今回は変わる可能性があるし、過半数割れに影響する可能性がある」
10/10
ゲスト
佐藤正久(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 参議院外交防衛委員会自民党筆頭理事 元外務副大臣 参議院議員
平岩俊司(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 南山大学総合政策学部教授
兵頭慎治(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 防衛研究所研究幹事
抜粋
平岩氏「北朝鮮は『いつかロシアに見捨てられるかもしれない』という思いがある。かつて北朝鮮よりも早く「韓国とソ連が友好条約」を結ばれたことに対し不満を持っていて、ひょっとするとロシアは我々から離れる可能性もあるという気持ちを常に持っている。それを踏まえて、ロ朝新条約という軍事条約を先日締結したが、これは5年後とに見直す、という項目と、どちらかが破棄といえば破棄できるという項目がある。この条約は1961年のソ朝友好協力相互援助条約の発展型である。また、この条約を把握したうえで中国は、北朝鮮との間に締結した条約は「見直しをしない自動延長」という項目を付加した結果、北朝鮮は『ソ連と違って中国は北朝鮮から離れることはないだろう、地政学的に』と判断しているので、中国との関係が絶えることはないだろう。ただ、ロシアとは途絶える可能性がゼロではないと思っている」
兵頭氏「今、ロシアが北朝鮮との関係を重視しているのは、ウクライナの弾や砲弾を提供してくれるから、また、中国とロシアとの関係は従属国以下という状況になりかねないので、2国間に北朝鮮を取り込むことで、ロシアの地位が下がることを防ぎたいのだろう。ただし、ウクライナ戦争が終われば北朝鮮の重要性は低下するので、経済的に結びつきの強い韓国、中国との関係へとシフトすると思う」
佐藤氏「北朝鮮にとっては実践の陸上のデータが欲しいはずなので北朝鮮が仮にウクライナ戦争への派遣を要請されたら、行く可能性は高い。今は日本海に飛ばしたミサイルのデータしかないのが実状だから」
平岩氏「終戦を経験したことのない北朝鮮なので、軍需産業が常にある状態の産業構造です」
兵頭氏「ウクライナ戦で、ロシアが使用しているのは年600~700万発。北朝鮮から調達しているのは年300万発らしいので、ロシアにとってはウェイトが大きい。実際、北朝鮮から砲弾が届くと10日間ぐらいはロシア軍(の勢力)が盛り返す、とウクライナ軍は言っています。ただ、北朝鮮の砲弾は当初は古い、サビついたようなものが含まれていて性能が悪かったが、今は2000年以降に製造されたものが届いているようです」
兵頭氏「ロシアのラブロフ外相が9/26に『北朝鮮の核開発について米韓日が阻止しようとしているが、もはや無意味だ』と言っていた。つまり北の非核化という議論は終わったと言っています」
佐藤氏「北朝鮮は、米朝会談を安倍元総理にジャマされたと思っています。ですから、仮にトランプ氏が再選されたら日本にジャマをされたくないと思っている。また、レームダックの総理に会うことはしません。ですから、小泉総理のように基盤が盤石な政権のトップなら会おうという話になる可能性が高い」
提言:北朝鮮、次の注目点
佐藤氏「日朝接近」
平岩氏「憲法改正は?」
兵頭氏「合同演習。ロシアと北朝鮮と合同で演習したとしたら日本にとって脅威」
10/11
ゲスト
小野寺五典(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 自民党政調会長
岡本三成(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 公明党政調会長
重徳和彦(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 立憲民主党政調会長
音喜多駿(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]楽天市場で探す) 日本維新の会政調会長
抜粋
小野寺氏「自民党で言っている政策活動費、立憲さん使途不明だから問題だと言われるが、立憲さんででは調査委託料という名称で浪人議員さんらに毎月20万円支給されている。されるのが悪いという意味ではなく、その後、そのお金がどうなっているかわからない」
重徳氏「調査委託料という名称だったかどうかは覚えていないが、毎月50万円まで支給できるめいもくがあって総支部長(浪人議員、若手)に毎月20万円支給されているのは事実です」
小野寺氏「企業献金反対と野党は言われているが、立憲の中のある議員は私よりも高額な企業献金を受けている議員さんがいるのは事実です」
重徳氏「どの議員のことなのかはわかりませんが、30年以上続いている企業献金ですから、それはもちろんもらっている立憲の議員がいてもおかしくない」
反町氏「企業献金が中止になったら?」
重「それはもちろん、中止になればそれに従うつもりで中止を訴えている」
非公認になった自民党議員について
音喜多氏「甘いと言わざるを得ない。せめて1回はお休みをするべき」
重徳氏「不記載の500万円以下は問題ないと自民党は決めたわけでしょ?国民の認識とはかけ離れている」
小野寺氏「野党お二人は甘いと言われた。ただ議員の立場ならわかると思いますが、比例に重複立候補できない、非公認となっている。これはキツイです。なかには裏金議員と言われている中には10万円不記載だった議員もいたわけです。で、検索が起訴したが捜査をすると政治活動以外には使っていなかった、とわかったので不起訴となった議員ばかりです、この非公認の議員は。つまり刑法上、問題はなかったが、政治倫理上、問題があった、ということで自民党内で議論した結果、非公認にした。さらに言えば、1票の格差により選挙区の区割りが変更になり、その結果、自分の選挙区を手放したうえで比例区に変えた議員も含まれていたわけです」
立憲さんの最低賃金1500円にするため物価目標0%超
小野寺氏「まず賃金を上げるとなると企業側に負担が大きくなり、最悪倒産件数を増えます。それに0%超という表現は一体どこの数値ですか?10%も0.1%も0%超です」
岡本氏「なぜ物価目標2%というと、日本だけでなく世界でも2%です。2%だと雇用を維持しながら賃金を増やすことができる最適な数値と世界で認められているからです。ですから、物価目標0%超のまま賃金を上げるなんて、不可能です」
→重徳氏、追及されるが1500円、0%超の表記の根拠は言えず。
維新・音喜多氏「消費税を恒久的に8%します。低減税率という手間がかかることをやっている先進国は他にない」
小野寺氏「消費税は福祉年金に充てています。もし8%に減らすのなら、福祉や年金が減った分はどうするのか?ならば、8%にすべきと国会で言うべきで、その際、公共事業のこの部分とこの部分をカットすべき、と言うべきです」
提言:選挙後、政治がまずすべきこと
小野寺氏「信頼回復」
岡本氏「経済対策、第三者機関」
重徳氏「政権交代ですべての人に光を」
音喜多氏「大改革」