BSフジ プライムニュース・10/23,24,25,26,27放送分

最終更新日 2024年9月9日

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10/23

ガザ地上戦と人道支援 ヒズボラが本格参戦か ▽補選結果で解散は?

ゲスト

佐藤正久(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 元外務副大臣 自由民主党参院議員


田﨑史郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 政治ジャーナリスト(前半)

山下裕貴(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 元陸上自衛隊中部方面総監 元陸将(後半)

田中浩一郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 慶應義塾大学大学院教授(後半)

 

抜粋

イランの外相「ヒズボラはイスラエルに先制攻撃を仕掛ける準備ができている」

田中氏「これはイランが、イスラエルのガザ侵攻を遅らせようとしたハマスへの加勢、情報戦のように見えます」

 

ヒズボラについて

田中氏「ロケット弾、弾道ミサイルは持っているが戦闘員10万人は誇張だと思う。2006年にイスラエルと戦ったのですがその際イスラエルを自陣に引き入れ、ヒズボラにも被害者が出たもののカタール等中東諸国には『あのイスラエルに勝った』と評価され有名に。今は以前程、有名ではない」

 

佐藤氏「ヨルダン川西岸地区はオスロ合意で守られたエリアなのに60%をイスラエルが管理し、残りをパレスチナ人が住み、難民キャンプが19あるのですが、イスラエルの入植が進んでしまったので、キャンプ間に人道回廊ができている。これは明らかにイスラエルの合意違反」

 

被害者が出たイスラエルはハマスを殲滅するのか?

佐藤氏「日本の警察なら1:1の力で対応すると思うが、彼らは相手1:自分10で攻撃しても悪くないと思っている」

山下氏「絶対に負けるわけにはいかない。負けると国が無くなると(殲滅は)止めない」

反町氏「世界の世論はイスラエルには?」

田中氏「この点においては彼らには馬耳東風です。自分達の仲間がたくさん殺されているので」

 

山下氏「ガザ地区のガザ渓谷が深いので、侵攻した時点で市民は渓谷より南へ逃げるでしょう。残るのはハマスと人質だと思うので、イスラ軍はここでじっとしておいて相手を兵糧攻め。その後、バンカーバスターやサーモバリック弾で攻撃。ただし、人質の命も危険にさらされる。ただ、お二人の意見を聞いていると、多少の犠牲が出ても仕方がないとイスラエル軍は思っているように思える」

 

イスラエルのガラント国防相(10/20)

ガザ地区での軍事作戦が終了した後管理責任を返上する構想を表明

第一段階:テロリストの無力化、ハマスのインフラ破壊

第二段階:抵抗を続ける残党の掃討

第三段階:ガザ地区におけるイスラエルの責任を返上

 

田中氏「ガザ地区の管理責任の返上する構想は以前からイスラエルは進めていたもので、アパルトヘイトを含みます。つまり、パレスチナ人に対してはユダヤ人と同等には扱わないというのがイスラエルの構想です」

 

反町氏「イスラエルはパレスチナ統一国家を認めるつもりは?」

田中氏「無いです。ここ20年認めなかったので、それは無いと思う」

反「西岸は?」

田「西岸は別です。国家ではないですが、西岸とガザの統一国家ということはないと思う。西岸は西岸で、だと思う」

 

田中氏「もはや土地が誰のものかという状態ではなく、どちらかが殲滅するまでやり合うのではないか?と大変危惧していて、その段階まで来ています」

反町氏「政府が?」

田「いえいえ。市民レベルで。この今の状況を見てでしょう。そういう話が私の所に方々から届いている」

 

提言:中東情勢の事態収拾に必要なこと

佐藤氏「ハマス軍排除」

山下氏「イランの国内」

田中氏「負の連鎖を断つ。この段階で終止符を打たないと」

 

日米韓の合同空中訓練写真について

山下氏「海自のレーダー照射、陸自(*)では日韓でトラブルがあったので、空自ではできたのでは?」

*韓国軍が銃弾を借りた件か?(聞き漏らしたので)

佐藤氏「B52が映っていますが、正直(対北朝鮮としては)あまり意味はない。ミサイルが(本土から)届きますし、フォト用の編隊です。できれば中国にこのメッセージが届いて欲しい」

 

イスラエル、パレスチナ問題(楽天市場で探すamazonで探す)

反町氏「先ほど田中さんは負の連鎖と書かれましたが」

田中氏「容易なことではないので、我々が生きている間には、その負の連鎖を断ち切ることはできないと思います」

 

10/24

ハマス軍事支援の実態 プーチンと2つの戦争 鈴木一人×小泉悠分析

ゲスト

鈴木一人(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 東京大学公共政策大学院教授

小泉悠(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 東京大学先端科学技術研究センター専任講師

 

抜粋

ロシア軍は「ウクライナの反転攻勢は失敗したと言っていますが」

小泉氏「トクマクを攻めるつもりだったのがウク軍が攻め切れていないのは事実です。中央のトクマクで進みながら、左右のアウディイウカとヘルソンで両者がにらみあっている。トクマクは要衝だと思う」

 

地対地ミサイルATACMS支援

小泉氏「9/21の援助パッケージにはハイマース用と明記されていただけで、おそらくそれがATACMSだったのでしょう。明確だとロシア軍に狙われるので。ただこれは処分予定として残っていたクラスター弾数百発程度なので、今後の支援が不透明」

 

ウクライナ軍「10/17ロシアのルハンスクとベルジャンシクにある2つの飛行場(*)をATACMSで夜間攻撃した」と公表

番組「ATACMSの射程は約165kmなので、前線のウクライナ軍が使ったとすれば届く範囲でした」

*飛行場といっても元々はウクライナ領

 

イスラエルが押収したハマスの兵器

手りゅう弾:千個

RPGロケット弾:千発

自動小銃:2千丁

*映像から北朝鮮製ロケット弾もあり

小泉氏「この武装ではイスラエル軍とやり合うことはできないでしょう」

反町氏「飛行といってもパラシュートでしたし」

 

鈴木氏「ハマスの本体・政治部門はカタール。ガザは軍事部門で『政治部門にはイスラのスパイがいる』と想定し連絡せず単独で実行したらしい。目的はイスラに勝つことではなく、ガザ地区の改善、電気は1日4時間といった制限を変えて欲しいとったガザを住みやすくしたい」

 

オースティン国防長官(10/21)「米空母ドワイトDアイゼンハワーの行き先を東地中海から中東に変更」

小泉氏「これはイランに対するけん制でしょう」

 

イエメンのフーシ派がイスラエルに向け発射した巡航ミサイルを米ミサイル駆逐艦カーニーが撃墜

鈴木氏「フーシ派に対し余計なことをするなというけん制でしょう」

 

プーチン(楽天市場で探すamazonで探す)大統領(10/16)イスラエル・イラン・シリア・パレスチナ自治政府・エジプトの首脳に電話会談

プ大「民間人に対するいかなる暴力も容認できない」

鈴木氏「彼のパフォーマンス」

小泉氏「これまで露は中東に無関心。ただシリアには軍事介入した経緯があるし、海軍基地を21世紀まで使う権益をロシアは持っています。露は中東情勢がおかしくなって、この権益を無くすことだけは避けたいでしょう」

 

鈴木氏

「ウクライナ侵攻(楽天市場で探す)は明白なので、G7としてはまとまりは重要です」

「一方、今回の件ですが、ネタニアフ政権は右派でヨルダン西岸地区に、合意違反の入植する強硬な姿勢です。ですから日本がイスラエルの自衛権を認めてしまうとアメリカを強調するので、同じ立ち位置になるのは得策ではないという日本の判断。パレスチナ問題はとても長く続いていて、日米同盟だから、G7だから統一の回答すべきといった話ではない。カナダとインドがもめているのにG7は、と意見を言うべきではないでしょう?」

 

小泉氏「先ほどから反町さんは自衛権を言われていますが、国連憲章51条で各国に自衛権は認められているわけなので、わざわざここで日本が『イスラエルの自衛権』を言う必要はないと思うのですが」

 

提言:日本が示すべき外交姿勢

鈴木氏「オプションを増やす。例えば日本は外から言う」

反町氏「G6から見て日本は異質では?」

鈴「異質な国はどこにでもあるので」

小泉氏「エンドステート。ウク問題、パレスチナ問題に対し最終的に日本は立ちたいのかを考えた行動」

 

小泉氏「日本は外交安全保障上、中国、北朝鮮、ロシアを注視していますが、例えば中国への依存度を減らす、中国に頼らなくても自国でできるようにするなどをすべきでは?」

 

10/25

“動乱時代”に突入か ガザ&ウ侵攻の本質は 米失墜が生む次の秩序

ゲスト

宮家邦彦(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

先﨑彰容(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 日本大学危機管理学部教授

 

抜粋

宮家氏「(原理主義について)コーランに書いてあることを忠実に守る人もいれば、1日4回も5回も祈れない、ちょっと位お酒を飲んでも良いという人もいるわけで。これまでも原理に忠実にという流れ、それが崩れた流れ、これを交互に繰り返して今に至っている」

 

先崎氏「経済の好循環といえば国全体が豊かになるイメージがあるが『中東地域における経済の好循環』とは、欧米の技術や商品を取り入れたとしても国全体ではなく都市部の人達だけが豊かな生活になるだけで、結果、貧富の差を生む。エジプトが近代化を目指した時期が該当」

 

自由・グローバル化という画一主義

先崎氏「普遍主義とは誰もが思うこと、我々で言えばアメリカ色に染まること。マクドが世界に広がることが画一主義。例えば女性が黒い服以外を着られないことを批判したり自由主義を取り入れないことに意見を言うのはアメリカ式画一主義」

 

先崎氏「我々の間違いだったのはロシアをG8に入れたり、経済枠組みに中国を取り込みさえすればうまく行くと勘違いした点。ロシアが欧米式経済市場を導入し、天安門事件で中国に民主主義の風を吹かせば専制主義から民主主義へと変わると思っていたのが間違いだったわけです」

 

松野官房長官が「イスラエルの自衛権を言わない点」

先崎氏「日本は江戸時代まで中華国と仲が良くその後は西欧1980年代以降は欧米。反町さんらマスコミが『なぜ日本は自衛権を言わないのか』と違和感を持つのは『近代日本は欧米蜜月』という思考。合わせなくて良い」

 

宮家氏「日本がG7の1国としての利益、日中としての国益、日本単独として交渉する利益など、異なる相手によって変えて国益を求めるのが外交です。『G7だから、議長国だから』という捉え方をする必要はない」

 

中国→中国的民主

ロシア→多極世界、新しい世界秩序

アメリカ、日本など→普遍的価値、自由、民主主義、法の支配。

先崎氏「”法の秩序”に反する言葉に、自由と民主主義があって、我々は民主主義が正しいと思っているが、その背景には国益(国を守る)があると思うべき」

 

岸田総理の所信表明演説より

先崎氏「総理は防衛費増税論も言われていましたが、もし日本が紛争地域で和平交渉のプレゼンスを得られるとしたら"人間の尊厳"という言葉を使えるのは『(原爆を落とされた)日本だから』であってその言葉の裏には国益(国を守る)を伴うのです」

 

 

所信表明演説を比較「安全保障環境は戦後最も厳しい」

2023/10/23 岸田総理「人間の尊厳を中心に世界を協調に導く」

2017/11/17 安倍総理(楽天市場で探すamazonで探す)「防衛力を強化し国民の命と平和を守る」

宮家氏「僕はスピーチライターではないから詳細はわからないが同じ言葉は使えないでしょ?」

 

反町氏「変化の流れをつかみ取るを10回も言ったのは?」

宮家氏「中東情勢は日本のシーレーンに影響するからでしょ」

先崎氏「変化の流れは今がデフレ脱却と判断しているのでは?経済問題では言葉を繰り返す傾向がある、野党も給付を3回言ったのと同じ。国民が注目するから」

 

提言:世界潮流の変化・・・日本が果たすべき役割

宮家氏「一丁目一番地に居続ける。とにかく」

先崎氏「理念と国益。理念の裏にはこの国を住みやすくするという意味が込められていることを今日は言いたかったのです」

 

宮家氏「時代は繰り返さないが韻を踏むと言われることがあり1930年代の中国が起こした過ちを繰り返させないこと」

先崎氏「今、中国がやろうとしているのはかつての大東亜共栄圏への変更と同じ」

反町氏「昭和18年の大東亜会議?」

先「そう。だから今、戦前または戦間期かも」

 

グテーレス国連事務総長「ハマスは理由なく攻撃したわけではない」

宮家氏「バランスを取る国連とイスラエルは以前から平行線で今のイスは極右でさらに反発」

反町氏「日本が両者に自制をと言ったのと同意?」

宮「違う。事務総長はイスの入植地問題があると言いたいのでは」

 

10/26

ハマスの描く対抗戦術 ▽還元減税に異論続出 西村経産相に問う支援

ゲスト

西村康稔(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 経済産業相

町田徹(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 経済ジャーナリスト

西野正巳(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 防衛研究所地域研究部アジア・アフリカ研究室主任研究官(冒頭)

 

抜粋

現地特派員「イスラエルがガソリンの支援を拒んでいるため支援物資を運ぶ車さえ動かせないと国連。また、ガソリンを搬入する代わりに人質50人の解放、拘束したハマス戦闘員との人質交換などの提案があったとされるものの、実行はされていない」

ハマスが目指す勝利とは?

西野氏「2007年以降、ハマスはガザ地区で政権を握っています。ハマスの政治部門はカタールにいる、ヨルダン西岸地区にも多数います。ですので、イスラエルが『ハマスを殲滅する』と言ったものの、ガザ地区のハマスが生き残ることができ、市民からハマス支持を得られれば勝利と言えるでしょう」

 

西野氏「スンニ派の組織が武力を使ってハマスを助けようという動きはない。共通点は『イスラエルという国を認めていない』。グローバルな組織はISとアルカイダ。ただアメリカには攻撃するがイスラエルには攻撃しない。一説としてイスラエルを恐れているというのがある」

 

西野氏「イランは制裁を受けているので経済悪化。またヒジャブを着ていなかった女性が死亡しデモが長期化して内政が悪化。そこでサウジアラビアとの(関係を正常化し)取引を再開することで、内政を安定させることを優先させていた時に、このハマス事件が発生した」

 

 

後半

町田氏「これっておかしいでしょ。来年(2025年の可能性も)から防衛増税をするって言っているのに、所得税住民税減税・給付っておかしいでしょう?これは岸田首相か財務大臣に聞きたくて、西村経産大臣ではないと思う」

 

西村経産大臣「海外投資家の方に先ほどお会いしましたが、5年前の日本とはかなり変わったでしょ?どんどん投資して下さいと言って来たところです」

※2013年との比較、資金調達増、大学発ベンチャー企業数増、ユニコーン企業(評価額10億$のスタートアップ企業)も増

 

町田氏「資金調達やベンチャー企業が増えたのが政府のおかげと思うのは違う。バブル崩壊後、経済が低迷しなかなか挑戦できなった人達、企業がここに来て頑張って来た結果ですし、まず2013年と2022年の比較でしょ?もちろん政府が支援するのは喜ばしい」

 

町田氏「規制緩和は良いと思いますが、非正規雇用が増えてしまったことも今に影響しているわけで、岸田政権だけではなく、小泉政権から今に至るまで様々な政策が影響しているのは事実」

西村大臣「なるべく正社員になって頂けるようリスキングを設けました」

 

西村大臣「私が経産省に入省したころは日本は半導体の世界シェアは5割でしたが、今は1割。しかも1ケタナノの半導体は残念ながら作れません。ですが、エアコンや車で必要な半導体はたくさんあるので、それは国内で作れるようにと思っている」

 

町田氏「TSMCが日本国内に工場を作ったのは、補助金をあげたからだという政治家がいますが、そうではなくて、半導体を使う家電や車のメーカーが日本にいる。それならば日本に工場を作った方が効率が良いから、というのが実状」

 

町田氏「日本は過去アメリカに半導体叩きを受けた。インテルでも7ナノ半導体が限界。そこでアメリカ陣営の国で半導体を作れる国はないか?で2年前に米から日本に打診があった。で旧IBMが設計図を持っていたのでラピダスで製造することに。日本にとって最大のチャンス」

 

ガソリン補助金

西村大臣「石油元売りが補助金をちゃんと使い切ったのを確認してから、次の補助金を支給しているのが1つ。ただ永遠に補助はできないし中東情勢が懸念。石油の値がまた上がっているので注視したい」

 

西村大臣「ガソリン補助には限界があるので、断熱効果のある窓とか、高効率の給湯器への置き換えなどを推奨したい」

 

原発(楽天市場で探す)

西村大臣「廃炉予定が24あります。これらをリプレース、例えば電源が切れても大丈夫とか、半分は地下にあって耐震性がある、小型原発(SMR)など、決まった物はありませんが、より安全性が高いものに変えるなどの案はあります」

 

提言:日本経済再生のカギは

西村大臣「投資、所得向上。アニマルスピリッツ」

町田氏「(一人当たりの)生産性向上。少子化なので」

 

メール「中国のEV車の躍進で、日本車は第2のガラケーになるのでは?」

西村大臣「EVといっても6割が化石燃料による電気ですし、電池の大半は中国依存です。中国脱却しつつ日本ならではの水素電池、日本のEVを推します」

町田氏「東京モビリティショーを見ましたが日本メーカーはモック(試作車)ばかり、でも中国は市販車。日本も頑張らないと」

 

反町氏「中国のBYD(楽天市場で探すamazonで探す)はスゴイと思うのですが」

西村氏「日本車はEV+自動運転がありますし、2026年を目指しています」

町田氏「中国は実際に販売しているものを展示している。(日本は試作車だけで、危機感が大きく)大変残念だった」

反「2年は大きいでしょう」

西「いや、これからです」

 

10/27

イ軍部隊ガザ最大侵入 次なる対ハマス戦略は 人質残る市街戦の行方

ゲスト

岩田清文(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 元陸上幕僚長 元陸将

黒井文太郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 軍事ジャーナリスト

 

抜粋

イスラエルによる地上作戦2日間

ブルドーザー,戦車,戦闘工兵車

岩田氏「この場所は空爆で漏らした地域と思われ、今後の侵攻に備え、壁を破壊し出入り口を抑えたと思う。建物にハマスが潜伏しているので攻撃を受けながら侵攻しつつ、工兵がドローンを飛ばしトンネル内に人質がいないのを確認しながらフタをしたと思う。」

黒井氏「工兵が地雷等トラップの有無を確認」

 

反町氏「動員されて10日?経っていると思うのですが、侵攻が延ばされていることで士気は?」

岩田氏「下がっていると思う。ただ4か月長期になることは兵士に言っていると思う。イスラエルの就労人口が400万。うち36万人を動員しているのでイスは長引かせたくないはず」

岩田氏「侵攻の度重なる延期はアメリカの要請と思われますが、アメリカはとにかく『イスラエル対ハマスの戦い』で抑えたい。これが拡大して『反米運動』や『ユダヤ対イスラエル』といったより大きい影響にしたくないのです」

 

イスラエル軍のメルカバMk.4M

120mm滑空砲、複合装甲、アクティブ防御システム「トロフィー」を搭載

岩田氏「特徴はエンジンが前なので、後方に移動、搭乗口、運搬に使える空間がある。兵士輸送も可。攻撃能力は普通だが防御力は高い」「トロフィーは敵弾が近づいたら自動で防御するシステム」

黒井氏「兵士が少ないので守り重視なのでしょう」

長野アナ「高い?」

岩「高いと思う」

反町氏「自衛隊の戦車に後付け可能ですか?技術をイスラエルから供与してもらって」

岩田氏「後付けは可能だと思う」

長「戦車の弱点は?」

岩「どの戦車でもそうなのですが、ハッチ、後部、横からの攻撃、砲台と車体との結合部です」

 

イスラエルの軍需企業が開発したアイアンスティング

120m誘導爆撃砲弾、レーダー・GPS誘導、射程1~12km

岩田氏「通常の迫撃砲は高角で撃ち上げ自然落下で6-7km飛んで数百mの範囲でどこに落ちるかわからないから、数百発撃つ必要がある。このアイアンスティングはレーザーとGPSで誘導できるのでピンポイントで狙える」

追尾性が高い迫撃弾アイアンスティング

岩田氏「ハマスはビルとビルの間からロケット弾を撃ってくる。そこを狙う時、戦車や榴弾砲では角度に無理があり狙えない、普通の迫撃弾では数百発必要。アイアンだと1発撃つだけで狙える」

黒井氏「ドローンと併用するかも」

 

ウォールストリートジャーナルによる「ハマスを訓練したのはイラン革命防衛隊、コッズ部隊」と報道

黒井氏「以前のハマスなら自爆が多かったが、この2年の間に武器を開発し、今回でも最初にイスラの監視装置を破壊、戦闘内容からして、コッズ部隊の指導を受けた可能性高い。元々コッズ部隊は他国の組織を訓練する部隊で、ハマスがどれだけの期間、訓練を受けたのかは不明ですが指導を受けたのは間違いないでしょう」

 

外国籍の人質 25カ国135人

タイ54人

アルゼンチン15人

ドイツ12人米国12人

仏6人露6人

ネパール5人

メキシコ3人

フィリピンなど5か国 各2人

オーストラリアなど12ヵ国 各1人

黒井氏「人質の家族が出て運動はしていますが、イスラエルの世論は人質優先の話は出てきていない。助けられれば助けるべきと思っているとは思うが、致し方無いという世論なのかも」

 

提言:ガザ地上戦を決するもの

岩田氏「着実・配慮。人質民間人への配慮」

黒井氏「イスラエル軍の損害。2年前のハマスとは異なるので損害が大きくなる可能性」

 

メール「地下トンネルに毒ガスや水で」

岩田氏「毒ガスは国際法に触れる恐れがある。海が近いので水という作戦は可能ですが、無人のカメラを飛ばしてほぼ人質がいないということになれば、水を使うかもしれません」

 

メール「アメリカがウクライナや中東に目を向けている今、中国は台湾統一に動くのでは?」

岩田氏「習近平氏はほくそ笑んでいる(物事がうまくいって満足している)と思う」

黒井氏「それに向けて動いているのは事実ですが、今はまだ。ただ既成事実を積み上げるかもしれません」



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投稿日 2023年10月23日
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