10/21 BSフジ・プライムニュース「核の脅威」
テーマ
「核の脅威」徹底解説 戦術核と戦略核の違い プーチン危機の現実味
ゲスト
小野寺五典 自由民主党安全保障調査会長
秋山信将 一橋大学法学研究科教授
高橋杉雄 防衛省防衛研究所政策研究部防衛政策研究室長
抜粋
高橋氏「核兵器の命中精度が高ければ質量は少なくて良い。精度が低ければ重くなるし、2発撃つ可能性がある。また、地上で爆発させると死の灰は多いが、例えば相手の発射台を狙う場合は空中爆発で良いので死の灰は少ない。つまり放射性物質の残留濃度は異なる」
高橋氏「NATOの核共有は単なる条約ではなく、核使用におけるオペレーションの情報共有が含まれ、以前は核保有国だけが共有していたが異論が出たので、今はNATO内の核非保有国においても、年に1度の演習時に参加するなどオペレーションの情報共有を行うようになった」
高橋氏「核保有国が持っている核弾頭のすべてがすぐに使える状態ではなく、すぐに使えるのは1750発と決めている。それを超えた部分は別途保管。なぜ保管しているのかといえば世界情勢が不透明で、例えば中国の保有数が増えたなら露+中の数を米国は想定する必要があるから」
高橋氏「アメリカの核使用の判断は大統領が担う。例えば朝鮮半島で核兵器を使うかどうか?となった時に、アメリカは日韓に相談するだろうが、日本の総理と韓国の大統領とでは意見が異なる可能性がある。それを想定したうえで最終判断は米の大統領一人で決めるはず」
反町氏「もしロシアがドイツに核を落としたら?」
高橋氏「フランスが露に撃つかもしれません。ただ、それが仏の核なのか米国の核なのか、露は判断できない場合がある。そうすると露は米国に落とす可能性。つまり偽旗作戦です」
反「仏は米国を巻き込みたいのですね」
メール「日本も最低限の核を持った方が?」
ゲストの皆さん「大は小を兼ねません。持つ必要はなく、戦況に応じた防衛力を持つ必要がある。尖閣諸島を狙う相手に核が必要があるのかと言えば不要です」
反町氏「北が核を持つのは?」
高橋氏「それは相手が米国だから」
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