BSフジ プライムニュース・10/16,17,18,19,20放送分

最終更新日 2024年9月9日

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10/16

イスラエルが退避通告 ガザ地区地上戦突入へ ▽ウクライナ最新戦況

ゲスト

田中浩一郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 慶應義塾大学大学院教授 (前半)


山下裕貴(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 元陸上自衛隊中部方面総監 元陸将

佐藤親賢(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 共同通信社モスクワ支局長

兵頭慎治(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 防衛省防衛研究所研究幹事

 

抜粋

反町氏「イスラエルの地上侵攻のトリガーは?」

田中浩一郎氏「2014年の侵攻時も時間がかかっていました。また人質130人を配慮し(救出のための)情報を収集しているのだと私は思います」

 

ロシアのプーチン(楽天市場で探すamazonで探す)大統領は「(イスラエルが地上戦に踏み切れば双方に)深刻な被害出る」

兵頭氏「欧米諸国にはWスタンダードに見えると思う。ただロシアのイスラエル、パレスチナのバックのイラン双方との関係性から中立の立場をとり可能ならば仲介役をしたいのでは?」

 

佐藤氏「地上侵攻が始まって状況が悪化した場合、ロシアはどちらかにつかなければならない、それを避けたいからロシアは中立を表明していると思う。そもそもロシアは『戦いは早く止めるべき』とハマスイスラエル戦だけでなく、ウクライナ侵攻(楽天市場で探す)においても言っています。以前から『ウクライナから停戦を言えば応じる』と言っているので『あくまでも相手が戦ってくるから戦っている』という立場のアピールでは?」

 

山下氏「(ご自身が作られたジオラマを基にご解説) イスラム軍が市街地を進軍→ハマスの拠点と思われる施設を発見。しかしハマスがビルの上、施設内に潜伏→ハマスへの攻撃→民間人、人質がいないことを確認→施設を破壊。この繰り返しのため相当時間がかかる」

山下氏「地下に迷路のような通路が張り巡らされていて所々にトラップがある。仕掛けたハマスは罠の場所はわかっているし脱出経路を確保している。ですのでイスラエル軍は爆破して破壊する、催涙ガス、水攻めなど方法は不明ですが慎重に進む必要がある」

 

米軍の空母が2隻となる理由は?

山下氏「ジェラルドRフォード、ドワイトDアイゼンハワーですが公表値として艦載機は各70機以上可能なので2隻で140~200機となれば1国の空軍並みの数。ひょっとするとアメリカ人の救出に関与するかもしれません。米軍から提案すればの話ですが」

田中氏「イスラエルの虎の子、ガス油田があり、そこにハマスからロケット弾や爆薬を積んだボートの突撃があると大変なので、守る(守ってもらう)というのがあるのでは?」

 

・日本の原油輸入(2022年)

中東への依存度 約94%

サウジアラビア 38.1%

アラブ首長国連邦 37.9%

クウェート 8.1%

カタール 7.3%

バーレーン 1.3%

オマーン 1.1%

反町氏「中東依存が上がったのは?」

田中氏「ロシア産が減量したからです。政府としては依存度を下げたいものの、民間企業としては、油田施設、輸送コストを含めて中東が調達しやすいと判断しているからです」

 

ウクライナ侵攻

兵頭氏「来年の大統領選のことを考えると、プーチン大統領はドネツクまでは死守したいと思っていると思います。選挙が終わったら動員をかけやすくなるので、他の州や南部に侵攻するのでは?と私は思っています」

 

旧ソ連諸国のロシア離れは?

独立国家共同体(CIS)首脳会議(10/13)

旧ソ連10カ国中8カ国が参加、モルドバ、アルメニアは欠席

プーチン氏「CISは効果的な協力形態だ」

ルカシェンコ氏「CISは内部分裂は許してはならない」

→兵頭氏「アルメニアはナゴルノカラバフの件で露と距離を(*)」

*アルメニアはロシアに支援要請をしたが拒否されていた

 

佐藤氏「CIS加盟国はこれまではロシアに依存していたわけですが、ウクライナ侵攻の件やアルメニアが欠席したこともあって、ロシアに依存するのは危ないと思い始めたと思うし、アメリカとの関係も改善する必要があるのでは?と思っているのでは?ただベラルーシは別ですが」

 

ロシアと中国の首脳会談について

兵頭氏「ロシアと中国が会う時は必ず、実利の事と反米の主張です。ロシアは中国から直接、武器を買うことはできないものの、半導体などを融通して欲しいのでは?」

佐藤氏「ロシアは中国に石油を買って欲しいので、その話を。」

 

山下氏「プーチン大統領は本音で言えば、ハマス紛争が長引いて欲しいと思っていると思う。その方が欧米諸国がそちらに対応せざるを得なくなって、ウクライナへの支援が手薄になる、と思っているのでないか?」

 

提言:激震の世界情勢に日本は?

山下氏「情勢の推移に合致した国策の立案と遂行」

佐藤氏「停戦の仲介に力を入れるべき」

兵頭氏「米国(の対応)を見る。米国の関わり方次第で日本にも影響が」

 

10/17

ガザ衝突への介入は? プーチン外交への思惑 習近平主席の本音とは

ゲスト

駒木明義(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 朝日新聞論説委員

江藤名保子(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 学習院大学教授

富坂聰(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) ジャーナリスト

黒井文太郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 軍事ジャーナリスト

 

抜粋

富坂氏「中国は『アメリカは世界各地で紛争を起こす国』というスタンスで見ているので、その対応をすると思います」

駒木氏「イスラエルのネタニヤフ首相とプーチンは盟友で、イスにロシア語ができる人が多い点、チェチェン紛争の時ネタニヤフは露を支持した仲です」

「以前、プーチンが『ゼレンスキーはユダヤの血をつぐネオナチだ』と言ったら、イスラエルのネタニヤフに怒られお詫びしたことがあります。つまり、それだけロシアが周りが見えていない、中東まで頭が回っていなかった時期もあったと思います」

 

反町氏「中国は人権問題があるのにイスラエル批判?」

江藤氏「新疆ウイグルの人権問題はレポートとしてあり検証すべきとは思うが中国は認めていません。中国は『平和に暮らせる生存権、豊かである』を目指していて王毅外相は『生存権を脅かしている』という点で批判です」

 

富坂氏「メディアでは中露と言って仲が良さそうに見えますが、正直『中国は(ロシアの)尻ぬぐいをするつもりはない』です。それに中国は結構ウクライナと仲が良いんです」

 

駒木氏「中国にとってはロシアは『大きい北朝鮮がもう一人できた』という感じです」

反町氏「核を千発も持っているロシアなのに?」

駒「北も核は持っていますし、どちらも厄介な国で、面倒を見ないといけなくなったと思っていますよ、中国は」

黒井氏「中露の関係がそれほど良くないという議論ですが、私は中国はロシアを支えると思います」

 

黒井氏「ネタニヤフが『ハマスを殲滅する』と言ったので、ハマスの軍事部門を確実に潰すと思います。1軒ずつ回って男性がいれば『君はハマスか?』と確認しながらの作業だと思うので、相当時間がかかると思います」

 

江藤氏「中国は中央アジアでいえばカザフスタンを重視。それは上海協力機構(SCO)がらみ。また中国はグローバルサウスとは言わない。発展途上国と新興国という表現で中国自身のことは最大の発展途上国と言っている。グローバルサウスは欧米の言葉だと思ってめったに使わない」

江藤氏「人類運命共同体の実践には一帯一路が必要だ、だから一帯一路を推進させる、そのためにはグローバルガバナンス(国境を問わず問題解決)が必要であると中国は言っています」

 

反町氏「中国って発展途上国なんですか?」

富坂氏「上海などを見れば確かに発展途上国には見えないので『おかしいだろ』と言われそうですが、中国の奥地に行けば発展途上国のような光景があるのは事実ですから」

 

富坂氏「中国はミャンマー含め他方から天然ガスを買っているのでそれほどロシア産を求めているとは思えない」

江藤氏「中国はそれほどロシア産の天然ガスを欲しいわけではなくて1割未満。中露でパイプラインを作っていますがロシア情勢がどうなるのかわからないので」

 

駒木氏「ロシアは中国ほど国家として組織化されていないうえに、20年も独裁体制が続いてしまったので今後プーチンが交代するようなことがあれば、どうなるのか?という不透明さがロシアにはあります」

 

一帯一路

富坂氏「各国はインドと中国を天秤にかけて見ている。リーダーが変われば?というのもありますが、各国に反中親中という対立が結構多い。パキスタン、インドネシアには手厚いのにわが国は手厚くないと思っている国もある」

 

東南アジア諸国の世論調査

以前は日本1位、2022年は中国1位

江藤氏「中国製品が市場に増えている(EVなど)ので中国への信頼度が上がっているのは事実です。ただエリート層では日本が上位。決して日本の信頼度が下がったのではなく経済市場で中国のプレゼンスが増したのです」

 

提言:中露の接近、今後の注目点

駒木氏「プーチン氏の詭弁に対抗を」

江藤氏「レベル。中露会談で中国はどの程度ロシアを重視しているのかを注視」

富坂氏「人民元決済。インドのルピーと人民元のように、スイフトからの排除への恐怖を発展途上国は感じている」

 

江藤氏「中国は経済を発展させたい、しかし国家を守らないといけないというロジック動いています。これは他国から見れば矛盾を感じるでしょうが、中国にとってはそれらを目指しています」

 

靖国問題

富坂氏「もしこれが10年前20年前ならもっと中国は批判的だったでしょう。私が中国に行くと『日本は中国と戦争をするのか?』と聞いてくる位、すでに靖国問題を超えている」

江藤氏「中国は岸田総理にのみに反応しているので、日中ともに抑制的な行動だと思う」

 

10/18

ガザ病院空爆の波紋は バイデン緊急中東訪問 習×プーチン会談詳報

ゲスト

古森義久(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 産経新聞ワシントン駐在客員特派員 麗澤大学特別教授

東郷和彦(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 元外務省欧亜局長 静岡県立大学客員教授

朱建榮(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 東洋学園大学客員教授

宮田律(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 現代イスラム研究センター理事長

 

抜粋

ガザの病院の破壊について

ハマス「イスラエル軍が」

イスラエル「ガザがイスラエルに向けて発射したロケット弾が失敗し病院に落ちた。と報道とともに証拠の映像を流す」

 

反町氏「イスラム聖戦とは?」

宮田氏「1979年のイランイスラム革命の時にパレスチナにもイスラム国家を作るべきという人達によって1981年にできた組織。イスラエルの抹殺が目的でやり方は、2002年の自爆攻撃が最後。その後はロケット弾へ切り替え。手作りで威力は弱い」

 

宮田氏「子供女性への攻撃はイスラム教に反すると思います。」

反町氏「以前、女性による自爆攻撃があったと思うのですが」

宮「はい、チェチェンで『黒い未亡人』という組織が女性による自爆攻撃を行った。たしかにイスラム教に反します。ですが、もしイスラエル軍がガザに侵攻し教会に入って来たとしたら、それを女性が自爆攻撃で防いだとしたらジハード(聖戦)だから、女性であっても許されると思います」

 

反町氏「アメリカ国内のユダヤ人層を考えてバイデン大統領は?」

古森氏「アメリカがアメリカがある限り、ユダヤ系アメリカ人のことを思えば、どうあってもアメリカはイスラエルを支援すると思う」

 

ハマス・イスラエル戦で

朱氏「中国人は3人が死亡。十数人が負傷、二人が行方不明と言われています」

 

東郷氏「ロシアのプーチン大統領は10/13『ハマスの攻撃はアメリカの政策の失敗でパレスチナの権利を認めなかったから。解決のためには東エルサレムに独立国家を作り話し合いで和平を築くべき』と言っていて、その方向で動くと思う。ただ病院事件をどう思っているかは不明」

 

反町氏「アメリカはイスラエルをアンダーコントロール?パレスチナを救援するとバイデン氏は」

古森氏「ネタニヤフはアメリカ育ちで英語堪能なのに原稿を読んでいた。慎重か加齢か。とにかくイスラエルはハマスを殲滅するので米も支援する。ガザや人質に米国人がいるから」

 

宮田氏「トランプ(楽天市場で探すamazonで探す)前大統領はイスラエルに『ヨルダンの 30%はイスラに。聖地エルサレムはイスラエル一国に』と約束したが、バイデン氏はそれに一切触れていない。また『イスラム国の方が理屈がある』と言ったのはリップサービスと思う。イスラム教で殺人は罪が重い」

 

 

東郷氏「バイデン大統領もハマスを叩きたいと思っていて、ハマスよりも脅威なのがレバノンのヒズボラ。このヒズボラとハマスの支援国家はイランつまりアメリカの敵対国。だから米国はハマスを叩きたい」

 

古森氏「中露はこの中東情勢を利用して、より密接した関係になると思うから、日本はアメリカについているわけですから」 東郷氏「ロシアは戦争を止めなさいと言うことで一貫している」 朱氏「米国はイスラエル寄り過ぎだと中国は思っていると思う」

 

古森氏「中国は軍艦2隻を毎日毎日尖閣諸島まで来ているじゃないですか!(中東やロシアに平和的な解決をと)言っていることと、やっていることが違うじゃないですか」

朱氏「いえいえ。尖閣は中国の物でもありますから」

 

東郷氏「一帯一路はロシアにとっても利益が出ていて、プーチンの要点は『誰からも指示を受けず(貿易が)できる。各国は自分達のモデルでやり取りができる』と言った。上海協力機構がベース(西側が作った用語の)グローバルサウスを一回使った」

 

提言:今、日本外交が描くべき戦略

東郷氏「命の重味、戦争の悲惨を知っているので」

朱氏「日中米が協力して中東平和に貢献を」

古森氏「自由民主主義の基本を。中東ならイスラエルが」

 

10/19

秒読みか地上戦本格化 泥沼の戦い×人質交渉 イスラエルの戦略分析

ゲスト

池田明史(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 東洋英和女学院大学名誉教授

岡部俊哉(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 元陸上幕僚長 元陸将

江﨑智絵(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 防衛大学校人文社会科学群国際関係学科准教授

 

抜粋

反町氏「なぜエジプトはガザ地区の人々を受け入れない?」

江崎氏「受け入れた場合のサービス提供が整っていない一度エジプトに来るとガザに戻らない可能性。そして二国化構想(パレスチナとイスラエル2つの国家が平和的に維持)が薄れることをエジプトは恐れていると思う」

 

池田氏「イスラム聖戦は10/7の最初から参加していると思う。ハマスと同根ですし、イスラム聖戦の方がもっと過激で戦術はうえです(武闘派)」

江崎氏「同感で、共同で動いていたのではないかと思います」

 

反町氏「イスラエルは『ハマスを殲滅』と言っているがイスラム聖戦が全く出ていない」

江崎氏「言葉としては出ていないがイスラエルは把握していたと思う。ただ規模はハマスの方が大きく、イニシアチブはハマスにありましたし、イランがより多く支援しているのはハマスです。またイスラエル自身、ハマスにガザの自治権を与えていた方が管理が容易と判断していた面があります」

 

反町氏「イスラエルはなぜ侵攻を始めない?」

池田氏「人質の居場所の把握に時間がかかっているのと、予備役を招集しても教練に時間がかかるのですぐには開始できない。まずハマスの地下トンネルの破壊が目的だと思う。その為に所在、ルートを調べてから侵攻しないと無意味」

 

反町氏「ハマスの地下トンネルはエジプトにつながっているという説もありますよね」

池田氏「はい。密輸に使っていたという話もあります」

江崎氏「地下トンネルがガザ境界線近くまで続いているとは思うが、出口そして人質の居場所の把握が重要。外国籍の人質もいるのでイスラエルは慎重でしょう」

 

池田氏「これまのハマスとの小競り合いとはレベルが違う攻撃だったのでイスラ国民の感情も高いので、政府は侃々諤々していたのでしょう。それにイスラエルの刑務所も満杯になるぐらい捕まえていますから。またネタニアフ政権は極右で成り立っているので軍事のプロがいない」

 

池田氏「最初イスラエルの都市部にハマスがロケット弾を数千発を落としたことで、予備役を招集するシステムが機能せず時間がかかったと思う。現役軍人が17万、予備役が47万。予備役には普段仕事をしてもらわないと、人口891万のイスラエルは経済が回らない」

 

江崎氏「あえてハマスの視点から話をすると、イスラエル軍は脅威。なぜ戦ったのか?自治権を与えられたからイスラム聖戦を抑える事ができ、その代わりイスラから支援物資を得られていたが、イスラエルの方が被害者という世界の世論にひがみを持ち、イスラム聖戦と手を組んだと思う」

江崎氏「イスラエル軍が脅威とわかっていたので、人質を取る方法を選んだと思う。先日、人質の方の衰弱した映像が流れましたが、生存している可能性が高いです。ただ、イスラエル軍の侵攻が開始された場合は大変懸念されます」

 

池田氏「イスラエルは北の脅威(ヒズボラ)の方に目が向いていたと思う。そもそもガザ南から出稼ぎ労働者が来ていたのは許していたし、これまでガザ地区から100~200発程度の発射は定期的に起きていたので『庭の芝生の手入れ』という認識でした。ですから、それが起きても「また起きたか」だった。しかし今回は規模が違う。イスラエルは情報の読み違えをしたと思う」

 

江崎氏「ハマスの2割だとされる軍事部門が今回の事件を起こしたとされます。イスラエルは『ガザのハマスを殲滅する』と言いましたがそれはなぜかを国内向けに説明をする必要がある。なぜならヨルダン西岸地区の各都市にもハマスの拠点はあります。ただあまり目立つイスラに捕まってしまうので規模は小さいもののあり、彼らは難民キャンプからの支持を得ているし、さらにはレバノン南部にもハマスの拠点ができたという話もある」

 

岡部氏「軍事的合理性を取れば人質は危険。逆に人道性を重視すれば人質の命は補償される。ただ殲滅と言ったわけですから地下トンネル(の出口)を潰すことでトンネルから出てこれないようにするかもしれません」

反町氏「そうなると人質は」

岡「軍事的合理性を取ると思う」

反町氏「そうなると70年前の硫黄島を思い出します。洞窟に潜った日本兵をあぶりだす為にアメリカ軍は火炎放射器や毒ガスを使ったわけですから」

岡部氏「そうです。ただ人質がいますので」

 

池田氏「(人質救出、地下トンネルをどこまで破壊するといった戦略などは)ネタニヤフさん次第ではありますが、彼は自分勝手にやるところがありますので」

 

反町氏「アメリカの第26海兵遠征部隊(26MEU)は?」 岡部氏「何かあればすぐに行く即応部隊です。歩兵、オスプレイ、大型輸送機と多少の火力も持ちます。救出・支援もします」

池田氏「ハマスのロケットミサイルはせいぜい2千~1万発。一方、ヒズボラは10万発でしかも精密誘導兵器でこれがイスラエルに発射されたらひとたまりもない。イランがヒズボラを制止しているような形。またイランはハマスの奇襲を『よくやった』と称賛したが実際は『奇襲が成功するとは思っていなかった』と思う」

 

提言:中東情勢これからの注目点

池田氏「イランの動向。イスラエルの北」

岡部氏「認知戦情報戦。病院爆破で潮目が変わった」

江崎氏「ズームインとズームアウト。日本人は中東情勢と言えばガザとイスラエルを見るが、イスラエルはイスラを中心とした地域全体を見ます」

 

メール:日本は関与できるか?

池田氏「日本政府はハマスを自治政府として認めていない。これまではパレスチナ自治政府を認めていたし、以前まではガザ地区もパレ自治政府は統治していたわけですから、日本政府はパレ自治との関与を深められるかも」

 

朝日新聞 「虐殺止めよう」米議会で座り込み ユダヤ系デモ参加者ら多数が逮捕

https://www.asahi.com/articles/ASRBM4VDFRBMUHBI01R.html

反町氏「アメリカはイスラエルを支援する、というイメージでしたが、そうではない人達もいるというイメージですが」

江崎氏「右傾化するイスラエルに対し反発するアメリカ人はいたので、コントラストがはっきり出たという印象です」

池田氏「以前からユダヤ系アメリカ人の中にはイスラエルに対し反発している人がいるので、今回の抗議活動が特別とは思わないし、イスラエルを支援するという米政府の方針には影響しないでしょう」

 

10/20

与野論客が政策生闘論 イ軍×ハマス攻防戦術 元陸将と元兵士が分析

ゲスト

柴山昌彦(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 自民党政調会長代理(前半)

長妻昭(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 立憲民主党政調会(前半)

田﨑史郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 政治ジャーナリスト(前半)

高田克樹(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 元陸自陸上総隊司令官 元陸将(後半)

黒井文太郎(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 軍事ジャーナリスト(後半)

高部正樹(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon楽天市場) 軍事評論家 元傭兵(後半)

 

抜粋

反町氏「自民党内は定額、定率、どちらの流れが主流?」

柴山氏「まだ定まっていない。定額減税(橋本内閣)は所得が低すぎる人にはメリットがない。定率減税は小渕内閣で。2022年度は71兆円で過去最高だったので、となると減税をするのなら所得税減税か企業減税のどちらか」

 

長妻氏「所得が低い人に対し、所得税を減税するか?地方税を減税するか?となった時、所得税を払っていない人と地方税を払っていない人は必ずしもマッチしない。となるとその層は減税の恩恵がない場合もある」

 

反町氏「長崎4区、徳島高知の補欠選挙、どう予想?」

田崎氏「1勝1敗かという話。ただ解散総選挙につながる影響は少ないと思う。ただ内閣支持率には影響するかもしれません」

 

メール:税収が増したのなら赤字国債に充てるべきでは?

柴山氏「財政健全化という法律があるのでその範囲内で承知していますが、締めすぎると財政に悪影響が出るので」

長妻氏「先進国で1位の借金大国になってしまいました。自民党は先に予算を掲げる」

 

私見

・立憲・長妻氏「お子さんのいる家庭は大変なんで」を何度も言われる。 それは正しいが「独身世帯、お子さんのいない家庭も同様に税金を納めているので、減税・現金給付は公平にすべき」と思う

・立憲はよく「大企業は内部留保にする」と、大企業の経営者を敵に回す発言を度々するが、それで立憲は大丈夫なのか?

 

反町氏「この写真のロケット弾、弾頭?」

黒井氏「手作り感がありますね。射程は20km程度でしょう」

反「地下トンネルには作る工場,貯蔵,上がって発射している?」

高田氏「旋盤でしょう、2014年(のガザ戦)に一定の効果があると判断したから(使っているの)でしょう」

 

反町氏「地中にあった水道管下水道管などを掘り起こしてロケット弾にしている?」

長野氏「どれ位でできる?」

高田氏「1日程度で(ロケット弾は)できるでしょう」

 

英国メディア「ハマスの地下トンネルは複雑に入り込んだ迷路。一部は地下12m。各所に戦闘員が潜伏し爆発物で陥没させる準備が整っている」

反町氏「地下トンネルに対しイスラエル軍は?」

高田氏「もうすでに(ガザ地区に)潜入し(トンネルの場所を)調査していると思う」

 

高部氏「言葉は妥当ではありませんがイスラエル軍は人質に多少被害が出ても仕方がないと思っていると思う」

高田氏「メルカバ戦車には防御機能トロフィーがあり敵弾が来たら、自動で発射され空中で散弾し敵弾を破壊する機能を持つという人命を守る機能がある」

反町氏「自衛隊の戦車には?」

高「無い」

 

黒井氏「ハマスの戦闘員は秘密裏で死んで初めてハマスだったとわかる事が多い。隊員同士が会う時ですら顔の一部を隠して会って5人程度。その為指揮官クラスの顔を下の者は知らない。これはイスラエルに捕まった時に組織の壊滅を防ぐための手段だが、集団行動は不慣れ」

 

反町氏「侵攻が始まった時、ハマスの抵抗手段は?」

高部氏「誘導性のないRPGロケットランチャーか地雷を設置するのでは?」

高田氏「ハマスは自作自演でハマス対イスラエルからアラブ対イスラエルに変えて世界に発信して、戦争は長引く可能性」

 

高田氏「ハマスはわざと衣装を着替え現場で撮影し『被害を受けた』とSNSで拡散するかもしれない。病院爆破でもイスラエルは公表に16時間かかっている。つまりフェイクニュースをハマスが作って拡散させた場合、世界に広まるスピードはもっと速いのでイスラエルはもっと本気でフェイクを抑えることをしないといけない」

 

北朝鮮製の兵器がハマスが?

高部氏「直接というより間接で入っている可能性はある」

黒井氏「北のは古いので」

反町氏「ハマスの(戦闘訓練の)背後にはイラン?」

黒井氏「証拠はないがその可能性はある。まずイランが今回の事件で喜んでいるので無関係ではないはず」

 

高田氏「ヒズボラが助けに来てくれるかもしれない、とハマスは思っているかもしれませんね」

 

提言:ガザ地上戦の注目点

高田氏「水と魚。昔からゲリラを水、民間人を魚と分ける戦い方があるので、分けられるのか?」

黒井氏「巻き添え被害。民家の窓から銃弾があれば砲撃をする」

高部氏「トンネル。トンネルをめぐる攻防」

 

反町氏「アメリカがイスラエルに支援している防空システム:アイアンドームとは?」

黒井氏「ハマスは過去にこれで迎撃され失敗したので、今回は大量に同時攻撃しました」

反町氏「日本にはどうですか?」

高田氏「欲しいです。とくに島しょ防衛に最適です」



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投稿日 2023年10月16日
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