10/11 BSフジ・プライムニュース
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高橋杉雄×小泉悠対論 “橋”爆発で露報復か プーチン最新発言分析
ゲスト
高橋杉雄 防衛省防衛研究所防衛政策研究室長
小泉悠 東京大学先端科学技術研究センター専任講師
抜粋
高橋氏「西部は巡航か爆撃機、東部は短距離弾道ミサイルの可能性。米軍の標準なら72時間必要だが、露は48時間(意思決定から約30時間)で16か所へ空爆。ターゲットが以前とは異なったので、空爆の計画は事前にあったのではないか?クリミア橋の犯人がウクか露かは別として」
ファイブリングモデル 米軍が考案した攻撃対象の理論。中心を指導者とした円で、円周(外周)に向かって、エネルギー、インフラ、人員(兵士、民間人)、軍事力といった順の並んでいる。
ロシア軍の攻撃目標はこれまで病院、学校だったが、今回は公園やインフラへと変えてきた。
高橋氏「ロシア軍は兵士を20万人投入済みで予備役で20万募った、一方ウクライナ軍は予備役も加えれば70万人。(旧式の兵器+40万人)対(最新兵器+70万人)なので、数でいえばウクライナの方が有利」
ベラルーシはこれまでのらりくらりと、プーチンからの軍の要請をかわしてきた。
小泉氏「ウクライナも欧米の武器供与が終わった時点で戦争の継続はできないはずで、『そろそろ終戦を』と欧米に言われた場合もウクは想定しているはず」
小泉氏「さすがにロシア国内でも『ロシア軍の戦況は悪い』ことを国民はわかっていて、一部の評論家はロシア軍が押されている戦況図を書いたりしている。政府の大本営を信じていない人もいて、専門家の『信用を失うかも』といった発言は一種のガス抜きだと思う」
反町氏「アメリカの中間選挙が近いです。ウクライナへの武器供与が票につながることは?」
高橋氏「関係無いと思います。あるとしたら共和党内でトランプ派と非トランプ派との間で影響が出るかもしれない程度で、大きな影響はないと思います」
小泉氏「私の提言は視界不良。ロシアにあれだけの経済制裁をかけても、(諸外国など)一部から戦争反対の声が出てもプーチンは戦争を止めないという今の状況を考えると、この先、この戦争はどうなるのか?視界不良です」
メール:プーチンは長引かせたいのでは?
小泉氏「ここにきて勝てないのなら長引かせたいというオプションができたのかもしれませんし、仮にロシアが停戦を提示したとしても2014年のミンスク合意を破られたウクライナはそれには応じないでしょう」
高橋氏「プーチンは長期戦も視野に入れていた可能性がありますが、動員をしたことによって長期戦が困難になった。なぜなら動員によって定期的に成果を上げないといけなくなった(国民に成果を提示する必要が出てきた)」
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