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ゲスト
松川るい(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 自由民主党参議院議員 元防衛大臣政務官
河野克俊(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 前自衛隊統合幕僚長
礒﨑敦仁(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 慶応義塾大学教授
高橋杉雄(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 防衛省防衛研究所防衛政策研究室長(冒頭)
抜粋
磯崎氏「北はトランプ(楽天市場で探す ・ amazonで探す)大統領から制裁解除を得ようとしたが失敗した経験から『もっと強くなければ』と思った可能性があり、だからこそ、これだけミサイルを撃っているのだろうと思う」
磯崎氏「北朝鮮はミサイル技術をハッキングなどで得ていると思う。つまり北みずから開発を向上させている」
反町氏「北に対し日本は厳重に抗議ぐらいしかできていませんよね?」
松川氏「ですから我々が防衛力を上げるしかないと思う。安保理も機能していませんし、経済制裁をかけても北はここまで技術力を上げたので」
河野氏「トランプさんが北に『射程が短いならいくら撃っても良い』と言ってしまったので、北はミサイル技術を向上させた」
河野氏「北朝鮮が5か年計画で原子力潜水艦とSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の保有するという話に疑問符。オーストラリアの原潜開発でさえアメリカの支援が必要ですし、SLBMには原潜がセットなので北が両方を保有できるのか?」
高橋氏「今回のクリミア橋爆破のロシアの報復が想定より早かったのが気になる。アメリカ軍なら空爆まで72時間かかるのに、ロシアは車や容疑者の特定から空爆まで48時間だった」 反町氏「ロシアがやらせた?(泳がせた)と」
高橋氏「クリミア橋のような特殊作戦は秘密なので、今回の件はウクライナはアメリカに相談していないと思う。アメリカが事前にレッドラインをウクライナに言っていたとしたら、クリミア橋は対象外だった可能性も」
河野氏「私は、事前に米に言っていたのでは?」
高橋氏「10/10のキーウ攻撃では停電、断水といったインフラ設備を攻撃をしてきたのは、これまでよりも1段ギアを上げたように思える。核を使う危険性は今の所ない。また、今回は原発(楽天市場で探す)ではなく発電所と思われる」
高橋氏「これまでウクライナではないかと思われる不規則な爆発が8月とかにあった。つまり『ロシアのレッドラインはどこか?』を探りながら爆破をウクライナ側は起こしていたと思われ、今回のクリミア橋爆破でロシアのレッドライン(キーウへの攻撃)がわかったので橋への2回目の攻撃はかなり先になったと思う」
河野氏「プーチン(楽天市場で探す ・ amazonで探す)の歴史観は理解できないが、ウクライナはソ連の手違いで独立しただけで、元々ロシア領だというのが彼の考えで、だからこそ戦争ではなく国内の治安問題なので特別軍事作戦だと言っているのでしょうし、橋爆破をテロと言っている」
河野氏「プーチンの頭では戦争ではなく特別軍事作戦と言い、橋爆破をテロと言っているが、戦争を仕掛けたのはプーチンなので、テロであるわけがなく、ロシア軍の士気は下がるでしょう。補給低下も考えられる。大戦のガダルカナルでは日本軍が補給が断たれましたし」
高橋氏「ベルゴロドの爆発が気になる」
2022/10/10 ロイター・ウクライナ各都市にロシアがミサイル攻撃、クリミア橋爆破の報復か
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-kyiv-blast-idJPKBN2R50GL
抜粋
ウクライナとの国境に近いロシア・ベルゴロド州で国境付近で爆発音が聞こえたという情報もある
メール「北のミサイルに対し日本の厳重に抗議するに聞き飽きた」
→飽きた飽きていないという次元の話ではないと思うし、松川氏の言われるように「日本でできることをする」だけだと思う
10/11 テーマ
ゲスト
高橋杉雄(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 防衛省防衛研究所防衛政策研究室長
小泉悠(他のご出演記事・著書など[無い場合あり]amazon・楽天市場) 東京大学先端科学技術研究センター専任講師
抜粋
高橋氏「西部は巡航か爆撃機、東部は短距離弾道ミサイルの可能性。米軍の標準なら72時間必要だが、露は48時間(意思決定から約30時間)で16か所へ空爆。ターゲットが以前とは異なったので、空爆の計画は事前にあったのではないか?クリミア橋の犯人がウクか露かは別として」
ファイブリングモデル 米軍が考案した攻撃対象の理論。中心を指導者とした円で、円周(外周)に向かって、エネルギー、インフラ、人員(兵士、民間人)、軍事力といった順の並んでいる。
ロシア軍の攻撃目標はこれまで病院、学校だったが、今回は公園やインフラへと変えてきた。
高橋氏「ロシア軍は兵士を20万人投入済みで予備役で20万募った、一方ウクライナ軍は予備役も加えれば70万人。(旧式の兵器+40万人)対(最新兵器+70万人)なので、数でいえばウクライナの方が有利」
ベラルーシはこれまでのらりくらりと、プーチンからの軍の要請をかわしてきた。
小泉氏「ウクライナも欧米の武器供与が終わった時点で戦争の継続はできないはずで、『そろそろ終戦を』と欧米に言われた場合もウクは想定しているはず」
小泉氏「さすがにロシア国内でも『ロシア軍の戦況は悪い』ことを国民はわかっていて、一部の評論家はロシア軍が押されている戦況図を書いたりしている。政府の大本営を信じていない人もいて、専門家の『信用を失うかも』といった発言は一種のガス抜きだと思う」
反町氏「アメリカの中間選挙が近いです。ウクライナへの武器供与が票につながることは?」
高橋氏「関係無いと思います。あるとしたら共和党内でトランプ派と非トランプ派との間で影響が出るかもしれない程度で、大きな影響はないと思います」
小泉氏「私の提言は視界不良。ロシアにあれだけの経済制裁をかけても、(諸外国など)一部から戦争反対の声が出てもプーチンは戦争を止めないという今の状況を考えると、この先、この戦争はどうなるのか?視界不良です」
メール:プーチンは長引かせたいのでは?
小泉氏「ここにきて勝てないのなら長引かせたいというオプションができたのかもしれませんし、仮にロシアが停戦を提示したとしても2014年のミンスク合意を破られたウクライナはそれには応じないでしょう」
高橋氏「プーチンは長期戦も視野に入れていた可能性がありますが、動員をしたことによって長期戦が困難になった。なぜなら動員によって定期的に成果を上げないといけなくなった(国民に成果を提示する必要が出てきた)」