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高橋杉雄×小泉悠分析 英国戦車供与で戦況は 露軍事会社が軍と対立
ゲスト
高橋杉雄 防衛省防衛研究所防衛政策研究室長
小泉悠 東京大学先端科学技術研究センター専任講師
抜粋
2026年までに兵士数を150万人に増強へ
小泉氏「座布団を用意するだけで、いざという時に予備兵を座らせるつもり。150万人という数字は対ウクライナというより対NATOが目的だろう。さらにロシアの徴兵制は韓国の徴兵制とは異なり、例えば30歳の男性は70万人いて、うち13万人を徴兵できれば残りは免除される。だから徴兵逃れが多いんです」
高橋氏「もしロシアがウクライナで勝利したら、次はバルト3国かポーランドなのです。つまり対NATOです。ロシアが有利になればなるほど、NATOからの武器供与は強まるわけです。そういう意味でロシア対ウクだけではなく地図を俯瞰して見る必要がある」
高橋氏「ロシア軍とワグネル、それ以外の組織(どこかの首長)、それぞれの連携はないと思います。今回の軍とワグネルの意見の相違は以前からありました。ただ組織としてはバラバラですが『プーチン配下である』という点では一致している」
小泉氏「ロシア軍の捨て駒としての民間組織だったワグネルで、チェチェン紛争の例。ただ、プリゴジン氏がワグネルのトップに就いてから軍は関与できなくなった。ちなみにプリゴジンはプーチン大統領がサンクトペテルブルクの副市長の時からの知り合い」
メールに対し
高橋氏「ロシアとウクライナの戦争なので、第3国の介入は無いでしょう」
小泉氏「ワグネルは軍事会社ですが普通の民間とは異なり軍の別動部隊です。そもそもプーチンの依頼をプリゴジンが断れないし、ロシアが戦闘で不利になったからと言ってワグネルが手を引くような物でもない。つまり民間とはいえアメリカの軍事会社とは全く異なる組織」
その他
戦車
イギリス:チャレンジャー2(旧式) 14両を供与
ポーランド:レオパルト2 ただし供与元がドイツなのでドイツの許可が必要。
アメリカ:M1エイブラムスを供与することが検討されている。
なおエンジンはM1エイブラムスがガスタービン、他の2種はディーゼルと種類が異なる。