宮崎駿氏を見習って「日本が武器をもたない国」になったら
沖縄タイムス(記事-まもなくリンク切れ)によれば
宮崎駿氏が「2014年11月に「沖縄の非武装地域化こそ、東アジアの平和のために必要です」と直筆のメッセージを発表した。」そうです。
結論を先にいえば
「どうして東アジアの平和のために沖縄の非武装化が必要なのですか?例えば沖縄が中国に侵略されない保証はどこにあるのですか?」とお尋ねしたいです。
そして、宮崎氏の言う沖縄を日本に置き換えた場合
非武装化つまり「日本が武器をもたない国」になったら、日本はどうなると思われますか?
たとえば、沖縄にいる米軍が、あるいは日本の自衛隊が「よその国を攻撃している状況」なら、宮崎氏の言われている「武器を捨てる」ことは正しいと思いますが、実際はそんな状況ではありません。
また、日本の領土、領海あるいは日本人そのものが欲しいと思う「よその国」が存在すると考える私のような慎重派の意見と
「どこの国も絶対に日本に攻めてくるわけがない」と考える意見とで
非武装化が正しいのか、間違っているのかとこちらも分かれると思います。
ただし、「攻める側の国」の立場になれば
「武器を持たない、戦力の弱い国」というのは、対話でだめなら武力で侵略することがカンタンである
と考えるのが普通だと思います。
仮に、世界各国が「他国による日本への侵略」を反対したとしても、
昨今の「ロシアのクリミア編入」そして「ウクライナへの侵攻」のように、国連が介入しても分断された国を元に戻すのはカンタンではないと思います。
クリミア共和国は、「ロシアへの編入賛成する人たちを増やし、住民投票によってウクライナから分離独立し、ロシアに編入」という、表向き「住民の意見で編入」した形となっています。
ウクライナへの侵攻は、ウクライナ軍はロシア軍の攻撃に応戦するのがやっとという感じに私は思えました。
これらのことを日本に置き換えると
「沖縄を欲しがる国が、その国に編入する人たちを沖縄県内に増やし、住民投票によって沖縄が日本から分離独立してよその国に平和的に編入する」
という事態になっても、国連は手出ししないと思われます。
もっと極論すれば
領土、領海を含め日本を欲しがる他国がいた場合、
日本政府が対話で「”よその国”の属国にはなりません」と抵抗しても、
もし日本が武器を持っていなかったら侵攻されるような気がします。
そもそも
「話し合いで何でも解決できる」という考えが正しいとするのならば
竹島、尖閣諸島、北方領土といった
隣国との様々な問題はとっくの昔に解決できているはずで、
「自衛のための武器を持つことで他国から侵略されない状況を作り、主張を訴える」というのが、今の日本の現状で
日本が自衛の武器すらもっていなかったら
今頃、尖閣諸島は占領されていてもおかしくありません。
そして個人的に心配なのが
沖縄県内に増加しつつある「中国マネーに頼る企業と行政」や「日本からの独立論を訴えている一部の沖縄県民」そして「全国紙と比較して、日本政府を非難する記事を数多く書く沖縄のマスコミの存在」です。